BRUNO、24年6月期は収益改善へ

BRUNO<3140>は28日、23年6月期業績予想の下方修正を発表したものの、24年6月期については収益増に取り組む方針を打ち出している。
23年6月期の連結営業利益は3億5000万円(従来予想9億円、前期比67.9%減)を見込む。世界的な原材料高、急激な円安など、外部環境の目まぐるしい変化に対応するため、商品の価格改定やコスト削減に取り組んだ。しかし、特に一時1ドル=150円を超える円安が売上、原価に大きな影響を及ぼした。
一方、今後の業績動向を保守的に勘案し、繰延税金資産を3億2100万円取り崩して法人税等調整額に計上、純利益予想は6億3500万円(同9億5000万円、同29.9%増)とした。なお、同社はジャパンギャルズの子会社化で美容家電分野へ本格参入するが、業績見込みについては精査中で、今回の繰延税金資産の回収可能性には反映していない。
24年6月期については、旅行需要の回復に伴いトラベル商品「MILESTO」の売上増が見込める上、新規参入する美容家電の売上も加わる。これまで実施してきた物流改善など、コスト削減効果も出て利益面も改善する。販路戦略では、海外販売について従来の代理店中心から同社主導でマーケティングを立案・実施する体制へ転換し、飛躍的な売上増を図る。
Eコマースについては、顧客管理を強化して適切な情報発信などの施策を実施し、既存顧客の購入回数の増加を図る。マーケティングは効果的な広告宣伝・販売促進を見極め、戦略的に「BRUNO」「MILESTO」のブランド認知向上を進める。こうした成長戦略を実行するとともに、粗利率の高い自社オリジナル商品の売上拡大を推進し、収益拡大を目指す。
(写真は代表商品の「コンパクトホットプレート」。提供:BRUNO)
BRUNOは28日、23年6月期業績予想の下方修正を発表したものの、24年6月期については収益増に取り組む方針を打ち出している。(写真は代表商品の「コンパクトホットプレート」。提供:BRUNO)
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2023-07-28 16:45