シグマクシスは分割落ち後安値水準でもみ合いも業績下方修正を織り込み業績期待が根強い

  シグマクシス <6088> (東マ)は、15円安と反落して寄り付いたあと4円高の835円と引き戻し続伸するなど前日4月28日ザラ場につけた株式分割の権利落ち後安値783円を前にもみ合い底上げを窺っている。今年4月2日に前2014年3月期業績を下方修正し、株価は急落したが、織り込み済みとして5月9日に発表予定の今2015年3月期業績への期待を高めて底放れの打診買いが根強く続いている。悪材料には株価急落で反応するものの、好材料には再三にわたりストップ高を繰り返し同社の急騰習性も、底値買いの手掛かりになっている ■5月9日発表予定の今3月期予想業績がクローズアップ   同社の前2014年3月期業績は、昨年12月のIPO(新規株式公開)時の予想に対して売り上げを14億円、営業利益を3億5000万円、経常利益を3億5000万円、純利益を2億4600万円それぞれ引き下げ、経常利益は9億円(前々期比28%増)と大幅増益を維持するが、純利益は8億円(同30%減)と前々期の過去最高から減益転換する。   第4四半期に見込んでいたハードウェア及びソフトウェアライセンスを含むシステム構築案件が、今2015年3月期以降にズレ込み、新たな事業への投資としてクラウドサービス用ソフトウェアの開発にコンサルタントを追加投入したことなどが要因となった。この業績下方修正は、いわば売り上げ、利益の今期業績への繰り越しとなるもので、5月9日の決算発表での今2015年3月期業績にどのような予想数値が開示されるか注目が集まることになる。 ■悪材で急落も好材にはストップ高で反応するなど急騰習性に定評   株価は、昨年12月のIPO時に初値が3020円と公開価格3010円をわずかに上回る限定的な人気にとどまったものの、その後、上場来高値1万430円まで買い進まれ3.4倍の大化けを演じた。また前期第3四半期の低利益進捗率業績を嫌ってストップ安を演じた今年2月は、4000円台の安値時で発表した株式分割(1対4)を歓迎して5540円と急騰し、その後も分割権利取りでストップ高し、分割権利を落とし、業績下方修正とともに急落した。急騰習性再現を先取り、決算発表前の突っ込み買いに一考余地がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
シグマクシス<6088>(東マ)は、15円安と反落して寄り付いたあと4円高の835円と引き戻し続伸するなど前日4月28日ザラ場につけた・・・。
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2014-05-01 10:30