北海電は値上がり率上位、政投銀に優先株を割り当て、財務状況の改善期待

 北海道電力 <9509> 、九州電力 <9508> は買いが先行した。北海電は前場に一時88円高(14.08%高)の713円を付け、東証1部で値上がり率上位。九州電は102円高(9.89%高)の1133円まで上昇する場面があった。  両社は4月30日引け後、第三者割当方式で日本政策投資銀行に対して優先株を発行すると発表した。震災以降、国内の原発が停止しているなか、火力発電所の燃料費の増加などを吸収できず、両社とも12年3月期から3期連続で最終赤字を計上。自己資本比率が低下していたが、優先株発行で財務状況の改善を期待した買いが入ったようだ。資本増強や設備投資のため、北海電は500億円、九州電は1000億円を調達する。  なお、北海電は泊原発1―3号機を、九州電は川内原発1・2号機および玄海原発3・4号機の安全審査を原子力規制委に申請しており、このうち安全審査が優先されている川内原発でも、合格判定は6月以降にずれ込むとみられている。(編集担当:宮川子平)
北海道電力、九州電力は買いが先行した。
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2014-05-01 11:15