RIZAPの瀬戸社長、対談で「chocoZAP」の急成長と今後の戦略語る
事業開始からわずか1年で会員数が100万人を突破、フィットネスジム日本一となった「chocoZAP」。運営母体となるRIZAPグループ<2928.SP> の瀬戸健社長、また、一橋大学大学院経営管理研究科客員教授にてRIZAPグループの社外取締役でもある藤田勉氏に、「chocoZAP」の成功要因と今後の成長戦略についてウエルスアドバイザーの朝倉智也代表が話を聞いた。
まず、瀬戸社長はコロナ禍の中で新しい事業として「chocoZAP」の成長の機会を発見したと振り返った。従来のRIZAPのメソッドに加え、三日坊主をどう防ぐか、また効果的、効率的にトレーニングができるかデータは溜まっていた。一方で、コロナ禍で、フィットネスジムというのが集団感染になっているという報道もあり、対面型というのが非常に厳しくなっていたという。そうした中で、デジタルを活用し、非対面の中で新しいサービスというのが、テストを繰り返した中で生まれたと話した。
対談動画の中で瀬戸社長、藤田社外取締役、朝倉代表の3名は実際の「chocoZAP」店舗を訪問、さまざまなサービスを紹介した。朝倉代表は、店舗が清潔なほかサービスのボリュームと質が高く、様々なサービスが月額費2980円の中で使える点を評価している。
瀬戸社長は、「chocoZAP」の成功について、日本のフィットネス参加率の低さを説明、欧米に比べまだマーケットの拡大余地があることや、初心者が気軽にスタート出来るという点を挙げた。利用者の多くが運動未経験者や初心者が中心で、日常の生活の延長線上、隙間時間での利用に繋がっているという。
著名なファンドマネージャーやアナリストで、現在は、一橋大学大学院で教鞭をふるう藤田氏は社外取締役の立場からRIZAPグループの状況について、瀬戸社長は何度も大きなピンチを経験しているので、今回は本当にそれが活きているという感じと話し、瀬戸社長が「アクセル」を踏むということは非常に大事なことだが、同時に「ハンドル」を握っているか、「ブレーキ」を踏めるかという点が重要で、例えば取締役買いでは同業他社に対する強みについて何回も質問したという。
瀬戸社長は「規模の経済」を最大の特徴とし、すでに1000店舗、会員数100万人を達成する中で、コストを最少化するような仕組みを作り上げたと話す。「chocoZAP」事業はサブスクリプションモデルのため、コストが先行し売上げが後から付いてくる。会員数が伸びている中、コストは一定で推移しているため、逆転するタイミングというのが訪れるとみているという。「chocoZAP」は、追加料金なしで、新しい毎日の提案や自分磨きの提案として、例えばネイルやホワイトニングがあり、直接運動から始めるのではなく、違うことをきっかけに新しい運動習慣の形を提供していきたいとした。
事業開始からわずか1年で会員数が100万人を突破、フィットネスジム日本一となった「chocoZAP」。運営母体となるRIZAPグループの瀬戸健社長、また、一橋大学大学院経営管理研究科客員教授にてRIZAPグループの社外取締役でもある藤田勉氏に、「chocoZAP」の成功要因と今後の成長戦略についてウエルスアドバイザーの朝倉智也代表が話を聞いた。
economic company
2024-01-09 10:45