【為替本日の注目点】ドル円一時146円台半ばまで売られる

 ドル円はNYの朝方に146円65銭まで売られる。米金利が低下したことでアジア市場からの上値の重い展開にドル売りが膨む。その後は金利が上昇に転じたことで147円台半ばまで反発して引ける。ユーロドルは続伸。1.09台を回復し、1.0932まで上昇。株式市場は前日と同じ動きでダウは続落したが、他の2指数は小幅に上昇し最高値を更新。債券は続落。長期金利は4.17%台に上昇。金は反落し、原油は反発。 1月S&Pグローバル製造業PMI(速報値) → 50.3 1月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値) → 52.9 1月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値) → 52.3 ドル/円 146.65 ~ 147.63 ユーロ/ドル 1.0878 ~ 1.0932 ユーロ/円 159.98 ~ 160.72 NYダウ -99.06 → 37,806.55ドル GOLD -9.80 → 2,016.00ドル WTI +0.72 → 75.09ドル 米10年国債 +0.048 → 4.176% 【本日の注目イベント】 トルコ トルコ中銀政策金利発表 独   独1月ifo景況感指数 欧   ECB政策金利発表 欧   ラガルド・ECB総裁記者会見 米   新規失業保険申請件数 米   10-12月GDP(速報値) 米   12月耐久財受注 米   12月新築住宅販売件数 米   企業決算 → コムキャスト、インテル、VISA  前日のNYでは148円台後半まで反発したドル円でしたが、昨日の東京時間では朝方から上値の重い展開でした。日本の10年債が売られ、長期金利が一時0.74%台まで上昇したことでドルが147円台まで下落。その流れは欧州市場でも変わらず、NYの朝方には米債券の入札が好調だったことから金利が低下し、ドル円は146円65銭まで売られました。今後FRBが政策金利の引き下げに転じ、日銀が4月辺りまでにはマイナス金利の解除に動くとの見方がある中、ドルが売られる展開は、ある意味説明がつきます。ただ、昨日の大幅な下げは金利低下が直接の要因と見られますが、ドル円は連日値が跳びやすい展開が続いており、ポジションの管理には注意が必要です。NYでは、結局債券が売られ金利が上昇しました。発表されたPMIが何れも予想を超えており、米景気の底堅さがドルを押し上げた格好になっています。1月の総合PMIは「52.3」と、市場予想の「51」(前月は50.9)を超え、7カ月ぶりの高水準となり、早期利下げ観測の後退につながっています。  ニューハンプシャー州の共和党候補者指名争いは、予想された通りトランプ氏が勝利し共和党の大統領候補としてほぼ決まりそうな気配です。同州は無党派層が多く、その票の行方が注目されていましたが、報道によると無党派層の60%がヘイリー氏を支持し、トランプ氏は38%だったようです。共和党員はトランプ氏を支持するが、党員以外の多くの有権者はヘイリー氏を選んだことになります。日経新聞は「トランプは米国を代表すべきではない。子供たちに『こうなってはいけない』という人物だ」とヘイリー氏に投票した人物のコメントを紹介しており、「トランプ氏は、本選に不安を残す結果だった」と論評していました。敗れたヘイリー氏は、「このレースは決して終わっていない。何十もの州がまだ残っている。そして次は私の愛するサウスカロライナ州だ」と語り、指名争いからは撤退しない考えを示しました。  昨日のこの欄でも触れましたが、スウェーデンのNATO加盟に唯一反対していたハンガリーが、「同国のNATO加盟を批准する」と、ハンガリーのオルバン首相が表明しました。オルバン氏は24日、ストルテンベルグNATO事務総長と会談した後、議会に対して「可能な最初の機会に承認するよう働き掛ける」と述べており、トルコに次いでハンガリーが承認すれば、NATO加盟国の全てが承認したことになり、スウェーデンは、はれてNATOの一員になります。  本日のドル円は146円50銭~148円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円はNYの朝方に146円65銭まで売られる。米金利が低下したことでアジア市場からの上値の重い展開にドル売りが膨む。
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2024-01-25 10:00