【為替本日の注目点】NY市場休場で取引は閑散

欧州市場
NY市場が休場のためドル円は小動き。東京時間ではドルの上値が重く149円台後半まで下げたが、欧州ではやや反発し、150円20銭まで上昇。ユーロドルは1.07台半ばから後半で推移。
ドル/円 149.90 ~ 150.20
ユーロ/ドル 1.0762 ~ 1.0788
ユーロ/円 161.47 ~ 161.92
NYダウ ------ → 38,627.99ドル
GOLD ------ → 2,024.10ドル
WTI ------ → 79.19ドル
米10年国債 ------ → 4.279%
【本日の注目イベント】
豪 RBA、金融政策会合議事要旨公表
欧 ユーロ圏12月経常収支
米 1月景気先行指標総合指数
加 カナダ1月消費者物価指数
昨日の東京時間ではドルの上値が重く、149円90銭を少し下回る水準まで売られましたが勢いはなく、ポジション調整の域を出ませんでした。NY市場が休場で、金利が動かないことから主要通貨はほぼ「開店休業」状態でした。
ロシアの刑務所で死亡した反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡原因は詳しくは分かっていませんが、プーチン政権による何らかの関与が取り沙汰されています。今回の死亡事件もこのまま終わるのかと思っていましたが、妻のユリア・ナワリナヤ氏が立ち上がりました。彼女はソーシャル・メディアに動画を投稿し、「アレクセイのため、そして私たち自身のために今できるのは闘い続けることだ」と支持者に呼び掛け、「闘って欲しい。あきらめないで。私は恐れていないし、皆さんも何も恐れてはいけない」と訴えていました。欧州委員会のボレル副委員長は19日、ユリア・ナワリヤナ氏がブリュッセルで開かれるEU外相会議に出席し、「ロシア国内の反政府勢力をいかに支持するかについて、メッセージを発することになっている」と述べ、EUとしても新たな制裁を科す構えです。またバイデン大統領も米国として新たな制裁をすると述べています。共和党大統領候補のニッキー・ヘイリー氏も、ナワリヌイ氏の死亡についてコメントしています。
ヘイリー氏はABCの番組の中で、「トランプ氏はロシアのプーチン氏の側に付き、プーチン氏が自身の政敵の1人を殺したことをクールだと考えているのか、それとも大したことではないと思っているのか、そのどちらかだ。ナワリヌイ氏は本当に自分たちのために声を上げてくれたのだと信じるロシア国民の側に立つことが重要だと私は思う」と話しています。ロシア国内で起きた事件をも自身の選挙戦に有利に使うなど、したたかさを見せてはいますが、「ほぼトラ」(ほぼトランプ氏が勝利する)が予想される中、トランプ氏が再選したら対ロシア外交はどのようになるのか、今から懸念されます。因みに、プーチン氏は米大統領選について自身の考えを示しており、自身はバイデン氏の再選を願っていると述べています。バイデン氏を「賢明な政治家だ」と評しています。
150円台を回復したドル円ですが、先週記録した150円88銭を抜けるのかが焦点です。そしてその先には昨年の高値151円90-95銭の大きな壁があり、ここが最大の焦点です。
本日のドル円は149円20銭~151円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
昨日の東京時間ではドルの上値が重く、149円90銭を少し下回る水準まで売られましたが勢いはなく、ポジション調整の域
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2024-02-20 10:00