【為替本日の注目点】ナスダック、再び最高値を更新

 ドル円は上昇が一服ながら堅調に推移。27日の米国祝日を控え値動きも157円を挟み小幅となる。ユーロドルは底堅く推移。1.0858まで上昇し、対円でも170円47銭まで上昇。株式市場は3指数が揃って上昇。中でもナスダックは184ポイント買われ、最高値を更新。債券は朝方売られたものの、その後持ち直して買われる。長期金利は4.46%台に低下。金は4日続落。原油は反発。 4月耐久財受注 → 0.7% 5月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 69.1 ドル/円 156.83 ~ 157.15 ユーロ/ドル 1.0838 ~ 1.0858 ユーロ/円 170.00 ~ 170.47 NYダウ +4.33 → 39,069.59ドル GOLD -2.70 → 2,334.50ドル WTI +0.85 → 77.72ドル 米10年国債 -0.012 → 4.465% 【本日の注目イベント】 日 3月景気先行指数(CI)(改定値) 日 3月景気一致指数(CI)(改定値) 日 植田日銀総裁、日銀主催のイベントで挨拶 日 内田副総裁、同イベントで基調講演 韓 日中韓首脳会議(ソウル) 独 独5月ifo景況感指数 英 LDN休場(バンクホリデー) 米 NY休場(メモリアルデー)  ドル円の上昇も一服のようです。157円台前半からやや下げてはいますが、本日(27日)は米国がメモリアルデーで休場となることもあり、商いは閑散だったようです。  イタリアで行われたG7に出席した神田財務官が、現地で為替相場について言及しましたが、「過度な変動があれば適切な行動を取る」と、これまでの発言を改めて繰り返すにとどまっていました。また植田日銀総裁も、日々の短期的な金利の動向や水準にはコメントを控えるとしつつ、「市場の動向を今後とも丁寧にモニタリングをしていく」との発言でした。  国際司法裁判所(ICJ)はイスラエルに対して、パレスチナ自治区ガザ南部ラファでの軍事活動を即停止するよう命じましたが、イスラエル軍はラファでの攻撃を継続しています。イスラエルの当局者はICJが出した命令について、「慎重さを伴う限り軍地侵略の継続を認めるものだとイスラエル側は解釈している」と発言し、イスラエル軍は攻撃の的を絞っており、全面的な攻撃からは程遠いと述べています。ICJの命令を、自国に都合のいいように判断しています。ただ今朝の報道では、イスラエルとハマスの休戦協議が、エジプトやカタールの仲介で再び週内には始まるとのことです。仲介を務める両国が「新たな提案」を示しています。オランダ、ハーグにある国際刑事裁判所(ICC)がネタニヤフ氏に対して逮捕状を請求したことを、「言語道断で、イスラエルとハマスの間に同等なものはない」とバイデン大統領は非難しましたが、米国の明らかな「ダブルスタンダード」には西側諸国からも批判の声が上がっています。ICCがロシアのプーチン氏に対して同じような逮捕状を請求した際には、快挙であるかのように絶賛していたバイデン氏。結局、大統領選への思惑やユダヤ系アメリカ人への配慮があるようです。因みに、ICCへは日本は加盟していますが、米国は加盟していません。  2019年以来となる日中韓3カ国首脳会談がソウルで行われます。既に日中、日韓首脳会談は行われており、目立った成果は出ていませんが、3カ国による4年ぶりの首脳会談の再開が成果と言えるかもしれません。「中国は日本と韓国に対し、先端半導体製造装置の輸出制限をさらに強化する米主導の取り組みに加わらないよう促すと見られる。日本は中国への販売をさらに抑制しようとする米国の要請に難色を示している。日韓両国は北朝鮮の核問題を巡り、中国に経済的影響力を行使するよう協力を求めている。日韓は台湾海峡情勢についても懸念を示している」と、ブルームバーグは3カ国の置かれている状況を指摘しています。  本日は植田日銀総裁と内田副総裁の発言内容に注目が集まりそうです。植田総裁は9時からの日銀金融研究所主催の国際コンファレンスで開会の挨拶を行い、内田副総裁は11時に、同イベントで基調講演を行います。  本日のドル円は156円30銭~157円30銭程度を予想します。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は上昇が一服ながら堅調に推移。27日の米国祝日を控え値動きも157円を挟み小幅となる。(イメージ写真提供:123RF)
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2024-05-27 10:15