【為替本日の注目点】NY市場休場のため為替は小動き

 NY市場が奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日で休場だったためドル円は小動き。それでも158円台に乗せる。ユーロドルは1.07台半ばで推移。 6月NAHB住宅市場指数 → 43 ドル/円 157.73 ~ 158.05 ユーロ/ドル 1.0733 ~ 1.0754 ユーロ/円 169.33 ~ 169.83 NYダウ → 38,834.66ドル GOLD → 2,346.90ドル WTI → 81.57ドル 米10年国債 → 4.223% 【本日の注目イベント】 独 独5月生産者物価指数 欧 ユーロ圏6月消費者信頼感指数 英 BOE金融政策発表 英 ベイリー・BOE総裁会見 英 BOE金融政策委員会(MPC)議事録 米 新規失業保険申請件数 米 経常収支(1-3月) 米 5月住宅着工件数 米 5月建設許可件数 米 6月フィラデルフィア連銀景況指数 米 バーキン・リッチモンド連銀総裁講演 米 コリンズ・ボストン連銀総裁、討論会に参加 米 デーリー・サンフランシスコ連銀総裁、パネル討論会に参加  NY市場が奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で休場だったことで大きな動きはありませんが、それでもドル円は158円台に乗せる場面もあり、依然としてドルの底堅い動きが見られます。158円台は先週の日銀決定会合後と、18日の夕方にもありましたが、いずれも158円20-30銭の水準で押し戻される展開でした。目先はこの水準をクリアできるかどうかです。介入警戒感が高まる水準ではあると思いますが、だからといってドルが大きく下げる地合いには至りません。他の主要通貨を見ても、ユーロはフランスの政治的リスクで上値は重く、ポンドも来月行われるイギリスの総選挙でスナク首相率いる与党・保守党が現有議席の3分の2余りを失うのではないかと見られており、こちらも上値の重い展開が予想されます。言い換えれば、ドルに対してユーロもポンドも売られ易いということで、ドル円でも円が売られ易いということにつながります。ドル高が進み易い状況だということでしょう。  欧州議会選挙で極右政党・国民連合(RN)の台頭で政治的リスクが高まっているフランスで、さらに追い打ちをかけるかのように、今度は「財政リスク」が高まっています。EUはフランスがEUの財政赤字と債務に関する規制に違反しているとして手続を開始する模様です。EUの規制は、「債務がGDPの60%」、「赤字が3%」を超える国に対する厳しい措置を定めており、フランスは昨年の財政赤字がGDPの5.5%、債務は111%でした。「このままではフランスは罰金を科される可能性もあり、月末に総選挙を控え、各陣営がキャンペーンで強調する公約の制限にもなりそうだ」とブルームバーグは報じています。ただ、今回の「過剰赤字手続」の対象リストに入るのはフランスだけではなく、イタリアなども含め6か国になる模様です。何やら、2018年に吹き荒れた「ユーロ危機」を彷彿させますが、目先は30日のフランス総選挙の結果が注目されます。  「蜜月」・・・。北朝鮮を訪れているロシアのプーチン大統領は同国の金正恩朝鮮労働党総書記と、攻撃を受けた場合にお互いに支援する「包括的戦略パートナーシップ条約」に調印しました。金氏は同条約について、「防衛目的だ」とし、「ロ朝関係を同盟に高めるものだ」と説明しています。またウクライナ侵攻については、ロシアを「無条件に支持する」と表明しています。プーチン氏も会見で、「一方の締結国が攻撃された場合の相互支援について規定している」と説明しています。ウクライナ侵攻問題では北朝鮮が大量の武器をロシアに供与しているとの見方もあり、一方、北朝鮮はロシアの宇宙や衛星に関する技術などの供与を期待している模様です。  本日のドル円は157円30銭~158円50銭程度を予想します。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
NY市場が奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日で休場だったためドル円は小動き。(イメージ写真提供:123RF)
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2024-06-20 10:00