アーバネットコーポは好業績や高配当利回りを評価して反発のタイミング

  投資用マンション開発・販売のアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)の株価は、全般地合い悪化も影響して上値を切り下げたが、足元では調整が一巡して下値固め完了感を強めている。好業績に加えて、指標面での低PERや高配当利回りも評価して反発のタイミングだろう。なお5月8日に第3四半期累計(7月~3月)の業績発表を予定している。   東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。マンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、REITやファンドによる投資用マンションの購入も活発化だ。日銀による異次元金融緩和、20年東京夏季五輪、脱デフレに向けた日本経済再生の流れが追い風であり、投資用マンションの市場は拡大基調が期待される。   今期(14年6月期)業績(非連結)見通し(1月16日に営業利益と経常利益を増額、純利益を減額)は、売上高が前期比41.0%増の100億円、営業利益が同47.8%増の11億20百万円、経常利益が同46.4%増の9億20百万円、純利益が同1.3%減の7億15百万円としている。   純利益については法人税等調整額が影響して微減益見通しだが、営業利益と経常利益については、買取再販物件の最終利益率が想定を上回ったことも寄与して大幅増益見通しだ。高額物件を中心に投資用マンションの販売は好調であり、前倒し戸別決済も予想されるため、通期営業利益再増額の可能性もあるだろう。   株価の動きを見ると、1月の戻り高値圏から反落後は全般地合い悪化も影響して上値を切り下げる展開だ。ただし一方で、下値は2月4日の安値232円を割り込むことなく推移して、足元では下値固め完了感を強めている。2月4日232円、3月27日236円、4月30日237円と概ね230円台で下値支持線を形成したようだ。   5月1日の終値242円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS34円64銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS128円12銭で算出)は1.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、230円台の下値支持線に到達して反発のタイミングだろう。低PERや高配当利回りも支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
投資用マンション開発・販売のアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の株価は、全般地合い悪化も影響して上値を切り下げたが、足元では調整が一巡して下値固め完了感を強めている。
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2014-05-02 07:15