エイジアは上放れのタイミング、中期成長力を評価

  メール配信ソフトのエイジア <2352> (東マ)の株価は、急騰した1月高値から反落してモミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げている。中期成長力を評価してモミ合い上放れのタイミングだろう。   自社開発CRMアプリケーションソフト「WEBCAS」シリーズなどのアプリケーション事業を主力として、マーケティングコンサルティングなどのサービスソリューション事業も展開している。メール配信ソフトの導入実績は約1600社で国内メール配信パッケージ市場シェア1位である。13年12月には、楽天 <4755> が設立した「楽天あんしん支払いサービスかんたん登録オプション」パートナー制度における導入サポート企業として公式認定された。   M&Aやアライアンス戦略も積極推進し、12年4月にECサイト構築・運営事業拡大に向けてシステムインテグレータ <3826> と資本・業務提携、12年12月にメールマーケティングコンサルティング事業拡大に向けてメールマガジン制作・運用支援のグリーゼと資本・業務提携、13年10月にメールマガジン戦略立案・企画・制作・分析サービスのFUCAを連結子会社化、14年1月にWebサイトソーシャル化支援サービスのフィードフォース社と業務提携している。   前期(14年3月期)の連結業績見通し(1月31日公表)は、第3四半期(10月~12月)からFUCAを子会社化して連結決算となり、売上高が9億40百万円、営業利益が1億73百万円、経常利益が1億71百万円、純利益が1億円としている。単純比較はできないが、前々期の非連結ベースとの比較で20.7%増収、28.1%営業増益、22.1%経常増益、2.1倍最終増益となる。   主力のアプリケーション事業では、ストック型収益となるクラウドサービスが好調に推移し、大型案件の引き合いも増加しているようだ。連結子会社化したFUCAも寄与する。第3四半期累計(4月~12月)の利益進捗率は高水準だったため、通期利益増額の可能性があるだろう。今期(15年3月期)についても、アプリケーション事業でクラウドサービスが好調に推移し、FUCAの通期連結も寄与して好業績が期待される。   なお4月14日に主要株主の異動を発表した。SBI証券の議決権所有割合が13年12月31日現在の10.27%(大株主順位2位)から、14年3月31日現在で1.32%に低下して主要株主でなくなったとしている。   株価の動きを見ると、動意付いた1月高値1989円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で反落し、その後は概ね1200円~1400円近辺のレンジで推移している。ただし2月安値1102円、3月安値1181円、4月安値1254円と徐々に下値を切り上げている。好業績を評価して出直り態勢のようだ。   5月1日の終値1320円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS53円73銭で算出)は25倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(非連結ベースの前々期実績BPS376円71銭で算出)は3.5倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺で下げ渋りながら下値を切り上げて、13週移動平均線突破の動きを強めている。サポートラインを確認してモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
メール配信ソフトのエイジア<2352>(東マ)の株価は、急騰した1月高値から反落してモミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げている。
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2014-05-02 09:00