セゾン・グローバルバランスファンドの成功戦略をファンドマネージャーに迫る

 NISA成長投資枠の中でも優秀なアクティブファンドに限定をした、ウエルスアドバイザーアワード2024「“NISA 成長投資枠”WA優秀ファンド賞」の第2回が発表された。同アワードでは、授賞ファンドをより厳選し、対象ファンド1,435本の中から、わずか8本、比率として0.5%の受賞という非常に希少なファンド群となったが、その中で、「バランス型 部門」で2年連続の授賞を行ったのが、セゾン・グローバルバランスファンドだ。  ウエルスアドバイザー代表取締役社長の朝倉智也がセゾン投信ポートフォリオマネージャー 瀬下哲雄氏にその好調な運用について聞いたところ、このファンドはポートフォリオマネージャーが「意思を持って何もしない(余計なことをしない)」ことがコンセプトになっており、バランス型として実質的に株式と債券に投資するが、50:50での投資は決めており、この比率の変更などの調整は一切していないという。  ただ、地域別配分比率はこの10年だと米国株が大きくなったとした。こうした点をキャッチアップできるよう、毎月地域別の比率を見直しているという。インデックスの基本的なやり方として、時価総額が大きくなったところの株式の比率を増やすほか、為替を含めた債券の発行残存額面に応じて調整をしていることが、結果的に好パフォーマンスにつながっているようだ。  セゾン・グローバルバランスファンドは派手な値動きもせず、投資対象も株式と債券という非常にシンプルなファンド。だからこそ、長期の資産形成に適しているという。また、投資期間が長いと市場環境も変化していくが、ファンドの資産内容を市場環境に合わせており、投資のポートフォリオの中身が決して古くならないようになっていると話す。  セゾン投信の運用哲学・運用方針は、長期的な成果だけに焦点を当てており、投機的な投資は行わず、常にリスクを抑えることを意識して投資しているという。
 NISA成長投資枠の中でも優秀なアクティブファンドに限定をした、ウエルスアドバイザーアワード2024「“NISA 成長投資枠”WA優秀ファンド賞」の第2回が発表された。
economic company
2025-04-09 12:30