「金消費大国」、インドを抜いた中国だが・・・「軽視できないリスク」の可能性も=中国メディア

 中国メディア・中国網は1日、中国がインドを抜いて世界一の「金消費大国」となる一方、その多くが「金融操作」に用いられてシャドーバンキング化しており、少なからぬリスクを抱えていると報じた。  記事は、世界の金鉱山会社によって設立された非営利団体の「ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)」が発表した最新データで、2013年に中国では1000トン、約430億米ドル(約4兆4000億円)が融資手段として用いられていることが明らかになったと紹介。中国に流れ込む金が消費ニーズを必ずしも満たしていないうえ、近ごろの金価格や為替レートの乱高下によって軽視できないリスクがもたらされる可能性があるとした。  そのうえで、これまで中国国内では金鉱や金加工企業と銀行間においてのみ融資の道具として用いられてきたものが、最近では別業種の企業もさまざまな手段を用いて銀行から金を借り、上海の金取引所で金銭に換える動きがみられるようになったとする業界関係者の話を伝えた。その背景には、融資コストが4-6%と、市場融資よりコストが低いことがあるようだ。  記事は、このような流れに対し上海金取引所が各商業銀行と協議を行い、各銀行における金融資業務の規模を13年より縮小させる約束を取り付けたとの情報が出たことも併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国網は1日、中国がインドを抜いて世界一の金消費大国となる一方、その多くが金融操作に用いられてシャドーバンキング化しており、少なからぬリスクを抱えていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-02 13:00