乳幼児粉ミルクの輸入、許可メーカー41社に日本企業含まれず=中国報道

 中国メディア・人民網は2日、中国の品質管理当局が1日より未認可の国外メーカーが生産した「乳幼児用粉ミルク」の輸入を禁止する措置を実施し、認可リストに日本と米国の企業が含まれていないことを報じた。  記事は、中国国家認証認可管理委員会が乳製品の輸入を許可する国外生産メーカーの第1次リストを発表、アイルランド、オーストリア、オーストラリア、ポーランド、デンマーク、ドイツ、フランス、オランダ、スペイン、シンガポール、ニュージーランド、英国の13カ国41社がリストに入っていたと伝えた。  また、国家質量監督検験検疫総局が4月1日から「輸入品ミルクの中国語ラベルは必ず輸入前に貼付すること」などの規定を施行するとともに、今月1日より、未認可の国外メーカーが生産した乳幼児用粉ミルクの輸入を禁止したと紹介。同局は、大量包装の粉ミルクを輸入後に小分けすることも禁止した。  これらの規定により、現時点でリストに含まれていない日本や米国企業の製品は、輸入が認められなくなった。日本メーカーの粉ミルクについては、中国国内で生産されたものであれば引き続き同国内での販売が認められる。また、今後当局の認可リストに入ることができれば、国外生産品の中国輸出も可能になる。  今回の措置は、2008年に国産粉ミルクのメラミン混入事件に端を発する、粉ミルクの安全性問題に関係するもの。中国では事件発生以降、日本をはじめとする国外メーカーの粉ミルクが脚光を浴びたが、国外生産品をかたった偽装品や、ラベルの偽装が続出。厳しい規制が求められてきた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・人民網は2日、中国の品質管理当局が1日より未認可の国外メーカーが生産した乳幼児用粉ミルクの輸入を禁止する措置を実施し、認可リストに日本と米国の企業が含まれていないことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-03 11:30