中国の「金輸入量」急減、アナリスト「金価格は下落が続く」の分析=中国報道

中国メディア・和訊網は2日、中国大陸における金の輸入量が急減しており、今後も金価格の下落が続くとするアナリストの分析を伝えた。
記事は、今年3月の中国大陸における金輸入量が80.6トンと前月より27%減少、前年同期比では38%と急減したことを紹介したうえで、3月中旬の1オンスあたり1380米ドル(約14万1000円)前後から1300米ドル(約13万2000円)前後まで値下がりした金価格が、今年第2四半期には1250ドル(約12万7000円)、下半期には1168ドル(約11万9000円)、2015年には1138ドル(約11万6000円)と続落するとの見込みをモルガン・スタンレーが示したと伝えた。
また、モルガン・スタンレーのアナリストが、人民元が対米ドルで下落を続けており、世界最大の金輸入国である中国の“金需要”によって「来年の金価格が1200ドル(約12万2000円)を上回ることはない」と分析したことを紹介した。
モルガン・スタンレーはさらに、地域政治の緊張や米中経済への不安によって、金がリスク回避資産として人気を集めることはないとも分析。先物取り引きやETF投資者も金に対する関心は薄く、今年と来年の金価格は「特に目を引くものにはならない」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・和訊網は2日、中国大陸における金の輸入量が急減しており、今後も金価格の下落が続くとするアナリストの分析を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-03 12:45