今週の為替相場見通し(2014年5月5日-)=為替王
先週の為替相場は、週末のアメリカ雇用統計が良好だったことを受けて米ドル円が瞬間的に1ドル=103円に乗る場面もあったのですが、打ち上げ花火のようにすぐに戻ってきて、結局、いつもと変わらない102円台前半で先週の為替相場は終わりました。1ドル=102円を中心に膠着状態が続いているわけですが、蓄積されたマグマが噴火するように、相場が大きく動き出す時期が近づいていると見ています。今週の注目すべき水準を細かく言いますと、102.3~102.4あたりを中心線と位置づけながら、上方に動いた場合、注目すべきは102円台後半の水準。(先週末は一時的に103円に到達する場面もあったのですが)、今週もし、しっかり超えてきますと、大きな円安トレンドへと進化する可能性が高まると考えます。
一方、下方の注目すべき水準は101円台後半~102円近辺。そのあたりが相場を下支えするサポート帯になっており、先週も102円近くまで下がると強力に下支えされました。今週も下落しようという動きは、そのサポート帯で食い止められやすいと思いますが、もし万が一、サポート帯を明確に割り込むような展開になりますと、現在安定している為替相場は、一気に深刻な状況へと変わるおそれがあります。その場合、昨年5~6月に匹敵するような円高局面になると考えます。
豪ドル円も微妙な情勢が続いています。先々週のブログで豪ドルが下落するとの判断をしました。直後に95円台から94円台へと確かに下落したのですが、その後は一進一退が続いています。先日ブログでご紹介しましたが、今回はターゲットをあまり意識せずに、94円台に下がったらすぐ利益確定して、95円台の戻りで売りなおす戦術がピタリとハマッています。そういう戦術もあるということで、それはさておき、今週の予想について。
先々週95円を割れてから94円台後半の水準がサポート帯になっています。米ドル円の動向とも連動するでしょうが、豪ドル円単独で分析した場合、94.5~94.7円あたりのサポート帯を割り込みますと、少なくとも93円台半ば、さらに言えば93円近辺~92円台突入の可能性も高まると思います。豪州では今週6日に政策金利発表が予定されていますが、現在の2.50%のままで、まず変更することはないだろうと思います。それよりも8日の豪州雇用統計のほうが注目です。今回も雇用者の増加が見込まれていますが、もし予想ほど回復(増加)していないようですと、豪ドル下落につながりやすいので要注意です。(執筆者:為替王)
先週の為替相場は、週末のアメリカ雇用統計が良好だったことを受けて米ドル円が瞬間的に1ドル=103円に乗る場面もあったのですが、打ち上げ花火のようにすぐに戻ってきて、結局、いつもと変わらない102円台前半で先週の為替相場は終わりました。
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2014-05-04 11:15