【相場熟者が答える投資相談】値下がりしている日野自動車の見通しを

■日野自動車を１４００円で２００株保有しています。値下がりしています。見通しを（東京都・Ｔ） 　　【問い】　日野自動車 <7205> を１４００円で２００株持っています。損が膨らむようであれば、直ぐ手放そうと思っていますが、アドバイスをよろしくお願いします。 ■配当利回り３%の１２６６円が下値の目処、持続を 　　【答え】　日野自動車は１２６３円と売られ連日の年初来安値更新となっています。 　　４月２５日に発表された今３月期業績見通しが、市場予想を下回る減収減益予想を嫌気した売りが続いています。 　　今３月期業績予想は、海外のトラック・バス市場につきましては、アジアをはじめとする新興国では中期的には需要の拡大が見込まれるものの、足元では一時的な踊り場を迎えており、引き続き、その動向を注視。国内のトラック・バス市場については、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減があるものの、景気回復や公共投資に支えられ、堅調に推移すると予想。国内トラック・バス販売台数は４９．５千台（前期は５２．８千台数）、海外トラック・バス販売台数は１２７．１千台（同１１１．３千台数）、トヨタ向け車両台数は１５７．９千台（同１８６．６千台）を計画。売上高１兆６０００億円（前期比５．９％減）、営業利益９００億円（同１９．８%減）、経常利益８６０億円（同２１．２％減）、純 　　利益５８０億円（同３４．９％減）を見込んでいます。年間配当は３８円（中間期１８円、期末２０円）を予定しています。 　　今期営業利益予想は市場予想を３３０億円ほど下回る見通しですが、株価は１月６日の年初来高値１６６２円から約４００円（２４%）調整。４連休を前に目先の見切り売りに押された感はありますが、昨年８月安値１２２４円に接近していますし、値ごろ感は出てきています。今期予想ＰＥＲ１２倍台と割安感があり、配当利回りは２．９８％と利回り妙味が増す水準に届いています。配当利回り３%の１２６６円が当面の下値として意識されそうです。年金積立金管理運用独立行政法人（ＧＲＩＦ）が６月以降に動くとの思惑が下支えすると思われますから、七夕（７月７日）あたりを目安に戻りを試す可能性はありますので、１３週移動平均線前後までの上昇を期待し持続もと考えます。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）