サムスンとアップルの「双方特許侵害」に・・・米紙「勝者はグーグル」の見解=韓国報道

 米カリフォルニア州の裁判所は2日、サムスンが米アップルの特許を侵害したとして、サムスンに1億1960万米ドル(約122億円)を賠償するよう評決を下した。しかし、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、賠償額が相対的に大きいものの、サムスンにさほど打撃を与えないと分析した。複数の韓国メディアが6日、これを引用し、相次いで報じた。  裁判所は、サムスンがアップルのロック解除機能などの特許を侵害したと認めた。また、米アップルがサムスンのカメラ関連機能の特許を侵害したとする部分も認め、15万8000ドル(約1600万円)を賠償するよう認定するなど、双方の侵害を一部認める評決を下した。  WSJは、サムスンが賠償する金額は、米アップルが賠償する額よりもはるかに大きいものの、サムスンに打撃を与えることはないと予想した。  特許侵害が認定されたサムスンの製品がもう販売されていないうえに、新しいモデルでは、代替技術が適用されるとWSJは説明。  また、サムスンの賠償金額は、現金保有額 475億ドルの0.25%の水準に過ぎないと強調した。  さらにWSJは、今回の訴訟の過程での勝者は米アップルでもサムスンでもなく、グーグルであると付け加えた。米アップルが“表向き”にはサムスンを相手に訴訟をしているが、実際には、「グーグルのアンドロイドの基本的な機能をターゲットにしている」と指摘し、今回の訴訟以後、かえってグーグルの位置づけが強化されたとの見方を示した。(編集担当:李信恵)(イメージ写真提供:123RF)
カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所サンノゼ支所は2日、サムスンが米アップルの特許を侵害したとして、1億1962万5000ドル(約120億円)を賠償するよう評決を下した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-06 12:00