日本の腕時計メーカーは、「スマートウォッチ」に興味なし?・・・「純粋な腕時計ではない」が理由か=中国

 中国メディアの騰訊数碼は5日、米国のテクノロジー関連メディア「techhive」の記事を引用し、ソニーやアップル、サムスンなどの大企業からRufus Cuffという小規模企業に至るまで、多くの企業がスマートウォッチ市場に参入しているなかで、「日本の腕時計メーカーはスマートウォッチ市場への参入に消極的だ」とし、その理由について分析する記事を掲載した。  チューリッヒにある調査機関「Smartwatch Group」の報告によれば、2013年における世界のスマートウォッチ市場は7億ドルに達し、14年末には25億ドルにまで拡大する見込みだという。  日本のメーカーは世界で初めてクォーツ腕時計を市販するなど、世界の腕時計市場で技術と品質が認められた。また、「Gショック」など耐久性にすぐれた先進的な時計も開発してきた。  techhiveは、日本のメーカーが拡大するであろうスマートウォッチ市場に対し、「反応を示していないように見える」と論じた。あたかも、日本の腕時計メーカーが急拡大するスマートウォッチ市場への参入に消極的であることが「不可解」との論調で伝えた。  スマートウォッチ市場に日本の腕時計メーカーの姿が見られないのは、当然ながら技術や能力が欠けているためではない。事実、カシオの腕時計ブランド「Gショック」の最新モデルにはスマートウォッチと遜色ない機能が備わっているが、やはりスマートウォッチとは一線を画した時計に仕上がっている。  その理由について、カシオの技術者が「腕時計が備えているべき最低限の条件は、時間が見やすいことである」と述べたことを紹介、スマートウォッチは「頻繁な充電が必要なこともカシオの理念にそぐわないようだ」と伝えた。  さらにセイコーの広報担当者が「腕時計の分野に注力し、情熱的で信頼性が高く、美しいデザインの腕時計をリリースしていく」と語ったことや、シチズンの広報担当者が「われわれの立場は、“腕時計だ”と考える製品を作ることであり、これがスマートウォッチを作らない理由でもある」と語ったと報じている。  techhiveは、日本の大手腕時計メーカーがいずれも「スマートウォッチは純粋な腕時計ではない」との考えを示したことを伝えており、こうした考え方から「日本の腕時計メーカーがスマートウォッチ市場に参入しない理由」が見て取れる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの騰訊数碼は5日、「日本の腕時計メーカーはスマートウォッチ市場への参入に消極的だ」とし、その理由について分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-06 13:45