スターティアは調整一巡、前期業績・配当予想の増額は刺激材料

  電子書籍関連のスターティア <3393> の株価は、高値圏から反落して水準を切り下げたが、足元で調整一巡感を強めている。5月2日に発表した前期(14年3月期)業績予想と配当予想の増額修正も刺激材料となって反発のタイミングだろう。なお5月9日に決算発表を予定している。   電子ブック作成ソフト「ActiBook」を主力として、Webアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウドサービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開している。大手と競合しない中堅・中小企業向けを中心にストック型収益の向上を推進し、アジア市場へも本格的に事業展開する方針だ。   5月2日に前期(14年3月期)の連結業績見通しの増額修正を発表した。売上高は7百万円増額して前々期比23.0%増の81億67百万円、営業利益は29百万円増額して同26.4%増の8億29百万円、経常利益は56百万円増額して同30.7%増の8億56百万円、純利益は32百万円増額して同10.5%増の4億32百万円とした。電子ブック作成ソフト「ActiBook」の好調に加えて、第4四半期(1~3月)にフロー商材の販売が前年同期比で約40%の増加、計画比で19%超の増加となった。持分法適用関連会社アーバンプランの好調も寄与した。   配当予想については、従来予想の年間7円98銭(期末一括)に対して、7円02銭増額して年間15円(期末一括、普通配当8円55銭+東証1部市場変更記念配当6円45銭)とした。前々期との比較では7円14銭の増配となる。   さらに今期(15年3月期)についても、電子ブック作成ソフト「ActiBook」の好調に加えて、ストック型収益向上に向けた先行投資の効果なども寄与して好業績が期待される。   株価の動き(14年2月28日付で東証マザーズ市場から東証1部市場へ市場変更)を見ると、東証1部市場変更を好感した3月7日高値2209円、そして4月2日の戻り高値2090円から反落して水準を切り下げた。5月1日には1607円まで調整する場面があった。全般地合い悪化も影響して利益確定売りが優勢になったようだ。ただし5月1日は終値で前日比プラス圏に切り返し、5月2日も続伸して調整一巡感を強めている。   5月2日の終値1679円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS85円50銭で算出)は19~20倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS605円71銭で算出)は2.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、下ヒゲを付けて下げ渋り感を強めている。26週移動平均線がサポートラインとなって反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電子書籍関連のスターティア<3393>(東1)の株価は、高値圏から反落して水準を切り下げたが、足元で調整一巡感を強めている。
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2014-05-07 07:30