フライトHDは底打ち感強めて反発、収益改善基調を評価

  システム開発や電子決済ソリューションのフライトホールディングス <3753> (東マ)の株価は水準切り下げの展開が続いたが、足元では底打ち感を強めている。決算発表が接近して思惑が強まる可能性もあり、収益改善基調を評価して反発のタイミングだろう。   フライトシステムコンサルティング(旧)が13年10月、持株会社に移行してフライトホールディングスに商号変更し、事業承継した子会社フライトシステムコンサルティング(新)が、システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開している。収益改善に向けて法人向けソリューションの強化、電子決済ソリューションの新製品投入、プロジェクト管理徹底などを推進している。   電子決済ソリューションでは、スマートデバイス決済専用のアプリケーション「ペイメント・マスター」の展開を強化している。10年9月に提供を開始した国内初のBtoB向け決済ソリューションであり、特許出願中の機能も含めて大企業での管理に必要な機能を数多く搭載している。14年3月には、従来のiOS版に加えてWindows8版の提供も開始した。   前期(14年3月期)の連結業績見通し(持株会社移行に伴って従来の非連結見通しを10月15日に連結見通しに変更)は、売上高が19億円~20億円(前期非連結は9億96百万円)、営業利益が1億15百万円~1億65百万円(同1億36百万円の赤字)、経常利益が1億円~1億50百万円(同1億83百万円の赤字)、純利益が94百万円~1億40百万円(同2億05百万円の赤字)としている。サービス事業で新製品のスマートデバイス決済専用のマルチ電子決済端末「インクレディスト」の大型案件が牽引する。   第3四半期累計(4月~12月)の営業利益、経常利益、純利益は通期見通しの上限値を大幅に超過達成している。マルチ電子決済端末「インクレディスト」の第4四半期(1月~3月)出荷予定分が前倒し納入されたためとして、通期見通しを据え置いているが、通期上振れの可能性もあるだろう。なお第3四半期累計における純利益1億92百万円の計上や新株予約権の行使に伴って「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消している。   今期(15年3月期)も、マルチ電子決済端末「インクレディスト」や、スマートデバイス決済専用アプリケーション「ペイメント・マスター」などの好調で収益改善基調だろう。   株価の動きを見ると、1月の戻り高値2780円から反落後は水準切り下げの展開が続き、4月30日には終値で1000円台を割り込み、5月1日の取引時間中には931円まで調整する場面があった。ただし5月1日は終値で前日比32円高の1012円まで切り返した。さらに5月2日は前日比108円(10.68%)高の1120円まで急伸する場面があり、5月1日安値で底打ち感を強めている。   5月2日の終値1081円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS上限値16円51銭で算出)は65倍近辺、実績PBR(前々期の非連結実績に株式分割を考慮したBPS14円62銭で算出)は74倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺で下げ渋る動きとなった。底打ちを確認して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発や電子決済ソリューションのフライトホールディングス<3753>(東マ)の株価は水準切り下げの展開が続いたが、足元では底打ち感を強めている。
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2014-05-07 09:45