BS11は反落も2Q好決算と記念増配を手掛かりに内需割安株買いが交錯

  日本BS放送(BS11) <9414> (東2)は、49円安の1961円と3営業日ぶりに急反落してスタートしている。きょう7日の日経平均株価が、273円安と急続落した始まったことから、4月28日につけた上場来高値2058円水準で目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ下値には今年4月11日に発表した今8月期第2四半期(2Q)累計の高利益進捗率業績と普通配当・記念配当の増配を手掛かりに内需割安株買いも交錯しており、逆行高期待も高めている。 ■2Q累計利益はIPO時予想の8月通期業績に対して高進捗   2Q累計業績は、四半期決算が初作成となるため前年同期比較はないが、売り上げ37億7300万円、経常利益9億1400万円、純利益7億6700万円で着地し、今年3月12日の新規株式公開(IPO)時の8月通期予想業績に対して60~63%の利益進捗率と目安の50%を上回った。BSデジタルの視聴可能世帯数が、デジタル放送受信機の普及とともに全世帯の72.4%と高まり、BS放送の広告費も13.8%増と好調に推移しており、この好環境下、ターゲットを絞ったクオリティの高い番組作りに向け、10月の番組改編でリニューアルした「とことん歴史紀行」や新番組の「京都・国宝浪漫」の2時間スペシャルや、「全日本ジュニアバトミントン選手権大会」、「全日本学生柔道体重別選手権大会」などのスポーツ番組などを充実、引き続き番組制作費と番組購入費などの効率的なコストコントロールを進め、認知度向上施策として戦略的に全国紙・地方紙への広告出稿を実施したことなどが要因となった。   今8月通期業績は、IPO時の予想に変更はなく、売り上げ78億円(前期比11%増)、経常利益15億円(同10%増)、純利益12億円(同9%減)と見込んでいる。期末配当は、IPO時に普通配当として20円と予定していたが、上場記念配当5円を上乗せして25円に増配する。 ■PER12倍台の割安修正で初値水準から直近IPO株人気再燃へ   株価は、公開価格1820円を120円、6%上回る1940円で初値をつけて1975円まで買い進まれ、1670円まで調整したが、2Q好決算と記念増配を評価して上場来高値まで再騰、初値近辺の2000円台固めを続けてきた。PERは12倍台となお割安であり、直近IPO株人気を再燃させ再騰展開に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本BS放送(BS11)<9414>(東2)は、49円安の1961円と3営業日ぶりに急反落してスタートしている。きょう7日の日経平均株価が、273円安と急続落した始まったことから、4月28日につけた上場来高値2058円水準で目先の利益を確定する売り物が先行している。
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2014-05-07 10:00