質の良いものは輸出しない? 中国で「事実」として語られる「日本の電気製品 内・外使い分け」説=中国メディア

 中国メディアの中国網は4日、日本と中国では国産品に対する見方が異なり、「日本人は質の高い製品は輸出せず、国内での使用に回す」などと伝えた。  中国人観光客が日本で電化製品を大量に購入していることは広く知られている。中国人観光客にとって人気の高い商品の1つとして電気炊飯器を挙げることができる。だが、日本では家庭用の商用電源の電圧は100ボルト(V)であるのに対し、中国では220Vであるため、日本仕様の電気炊飯器を購入しても変圧器がないと中国では使用することができない。  記事は、日本製の電気炊飯器が欲しかったという中国人女性が「日本国内においても220Vの電圧に対応した電気炊飯器が販売されているものの、日本国内仕様の製品と比べると種類が少なく、値段も3割ほど高い」と不満げに語ったことを伝えた。  では、なぜ日本国内仕様の電気炊飯器は種類が豊富で、海外仕様の電気炊飯器より安価なのだろうか。  記事はその理由について、中国人女性が「日本人は国産品のほうが輸入品よりも質が高いと考えており、質の高い製品は輸出せずに国内での使用に回す。そのため日本向けの炊飯器は価格が安く、機能も優れている」と主張したことを伝えた。  中国人女性が語った「日本人は質の高い製品は輸出せず、国内での使用に回す」という主張は、根拠のない誤解にすぎないが、中国では「事実」として広く語られているようで、中国のネット上の掲示板などでも同様の主張がたびたび見受けられる。しかし、日本が質の低い製品を輸出に回しているとは考えにくい。  記事は、「日本の電気製品は“内と外”を使い分けているようだ」と、電気炊飯器だけでなく、ほかの電気製品でも同様の傾向がみられるとした。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国網は4日、日本と中国では国産品に対する見方が異なり、「日本人は質の高い製品は輸出せず、国内での使用に回す」などと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-07 18:45