フォーカスシステムズはモミ合い上放れのタイミング、割安感も支援材料

  システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は、2月の戻り高値から上値を切り下げたが、一方では下値固めが完了してモミ合い煮詰まり感を強めている。好業績や割安感を評価してモミ合い上放れのタイミングだろう。決算発表が接近して期待感が高まる可能性もありそうだ。   公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別に見るとNTTデータ <9613> 関連が3割~4割、日本IBM関連が1割~2割を占める主要顧客だ。民間関連事業では従来の関東圏・近畿圏に加えて、東海圏にも拠点展開して営業を強化している。   前期(14年3月期)の業績(非連結)見通し(2月7日に増額修正)は売上高が前々期比12.5%増の139億円、営業利益が同61.6%増の7億10百万円、経常利益が同63.3%増の6億80百万円、そして純利益が同53.4%増の3億70百万円としている。   名古屋への拠点展開など先行投資負担で減益見込みとしていたが、第3四半期累計(4月~12月)が大幅増益となり、通期でも一転して大幅増益見通しとなった。公共関連はマイナンバー制導入に向けた動きが活発になり、民間関連は企業のIT投資増加、セキュリティ機器関連は官公庁のサイバー攻撃対策などが好調に推移しているようだ。今期(15年3月期)も受注が高水準に推移して好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、2月の戻り高値708円から反落後は上値を切り下げながら小動きのモミ合い展開となった。しかし一方で下値は4月9日の595円以来、終値で600円台を割り込むことなく推移している。下値固めが完了した形であり、足元ではモミ合い煮詰まり感も強めている。好業績を評価する動きだろう。   5月7日の終値623円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想EPS53円44銭で算出)は11~12倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は3.2%近辺、そして実績PBR(前々期実績のBPS703円26銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げ、13週移動平均線突破の動きを強めている。指標面の割安感も支援材料であり、下値固めが完了してモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は、2月の戻り高値から上値を切り下げたが、一方では下値固めが完了してモミ合い煮詰まり感を強めている。
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2014-05-08 07:30