国際計測器は反発の動き、好業績を評価して出直り本格化

  バランシングマシンの国際計測器 <7722> (JQS)の株価は全般地合い悪化も影響して調整局面だったが、足元では下値を確認して反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。5月15日予定の決算発表が接近して期待感が高まる可能性もあるだろう。   自動車タイヤメーカー向けバランシングマシンを主力として、シャフト歪自動矯正機、電気サーボモータ式振動試験機、子会社での材料試験機なども展開している。米国自動車市場の好調、アジア自動車市場の拡大、円安進行に伴う日系自動車メーカーの生産台数増加、世界的なエコカー開発・量産投資などを背景として、自動車・タイヤメーカーからの受注が高水準である。   中期5カ年経営計画では16年3月期の売上高135億円、営業利益24億円、経常利益24億円、純利益14億円を目標数値として掲げている。新製品開発では電気サーボモータ式各種振動試験装置、電気サーボモータ式ステアリングシステム試験装置、電気サーボモータ式捩り試験装置、動電型振動試験機などの開発・製品化を進めている。動電型振動試験機のエミックとの業務提携でシナジー効果も期待される。   前期(14年3月期)連結業績見通し(13年5月15日公表)は、売上高が前々期比9.4%増の115億円、営業利益が同33.2%増の20億円、経常利益が同29.3%増の20億円、純利益が同38.2%増の12億円としている。中国や東南アジアを中心に、自動車・タイヤメーカーからの受注が好調に推移して増収増益見込みだ。   第3四半期累計(4月~12月)の受注高は139億03百万円(前年同期比62.0%増)となり、計画を大幅に上回る水準だった。為替の円安メリットなども考慮すれば前期利益は増額の可能性があり、さらに今期(15年3月期)についても高水準の受注残高を背景として好業績が期待される。   株価の動きを見ると、1月高値1466円から反落後は全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、4月9日の直近安値1030円から切り返しの展開となった。足元では1150円近辺まで戻して反発の動きを強めている。下値を確認して好業績を評価する動きだろう。   5月7日の終値1137円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS85円62銭で算出)は13~14倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.5%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS493円80銭で算出)は2.3倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した。また日足チャートで見ると、戻りを押さえていた25日移動平均線を突破した。強基調に回帰した可能性があり、好業績を評価して出直り展開が本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
バランシングマシンの国際計測器<7722>(JQS)の株価は全般地合い悪化も影響して調整局面だったが、足元では下値を確認して反発の動きを強めている。
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2014-05-08 07:30