クレスコは年初来高値更新、一旦は利益確定売りだが、好業績を評価して再動意のタイミング接近
受託ソフトウェア開発のクレスコ <4674> の株価は年初来高値圏で推移している。足元は利益確定売りが一旦優勢になったが、今期(14年3月期)好業績見通しや自己株式取得を支援材料に上値追いの展開だろう。目先の過熱感が解消して再動意のタイミングが接近しているようだ。
ソフトウェア開発(ビジネス系)事業を主力として、組込型ソフトウェア開発事業、その他事業(商品・製品販売など)を展開している。収益力向上に向けて、ERPコンサルティング、オンラインストレージサービス、クラウド関連サービスを強化し、得意分野を持つビジネスパートナーとのアライアンスやM&Aを積極活用する方針だ。13年4月にはソリューション事業のクリエイティブジャパンを子会社化し、企業コンサルティング事業のエル・ティー・エスを持分法適用会社化した。13年9月には三谷産業 <8285> とクラウドサービス事業で協業体制を構築した。
12月24日には、経営基盤強化に向けて当社の代表取締役を2名体制とすることを発表した。
今期連結業績見通しは売上高が前期比15.6%増の220億円、営業利益が同13.5%増の14億10百万円、経常利益が同8.5%増の15億30百万円、純利益が同12.5%増の8億60百万円としている。ソフトウェア開発事業は金融関連やクラウド関連、組込型ソフトウェア開発事業は情報家電関連が好調であり、クリエイティブジャパンの新規連結も寄与する。下期の構成比が高いことを考慮すれば、通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は順調な水準であり、好業績が期待される。
なお11月25日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限40万株、取得価額総額の上限3億4百万円、取得期間13年11月26日~14年5月30日)については、11月30日時点で累計取得株式総数7700株、取得価額総額676万3400円となっている。
株価の動きを見ると、自己株式取得発表を好感して動意付き、11月26日に930円を付けて5月高値894円を一気に突破した。さらに12月9日には1045円まで急伸する場面があった。過熱感を強めたこともあり、足元は利益確定売りが一旦優勢になった形だが、好業績を評価する流れに変化はないだろう。
12月24日の終値918円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円68銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS786円92銭で算出)は1.2倍近辺である。週足チャートで見るとモミ合い上放れから5月高値を突破して強基調に転換した形だ。また日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先の過熱感が解消した。上値追いの流れに変化はなく、再動意のタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
受託ソフトウェア開発のクレスコ<4674>(東1)の株価は年初来高値圏で推移している。足元は利益確定売りが一旦優勢になったが・・・。
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2013-12-25 09:15