任天堂は今期営業黒字予想も売り先行し連日の年初来安値
任天堂 <7974> は売りが先行。続急落し、連日で年初来安値を更新した。午前9時17分には600円安の1万70円を付けている。7日引け後に14年3月期の決算を発表。同時に開示した今期業績予想は市場コンセンサスを上回ったものの、一部ではハードルの高さを指摘する声があった。
今期の売上高は前期比3.2%増の5900億円、営業利益は400億円、純利益は200億円を予想。配当は年間120円(前期は期末一括で100円)を計画した。前提為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=140円。販売目標はニンテンドー3DSが1200万台(前期は1224万台)、Wii Uが360万台(同272万台)。
ゴールドマン・サックス証券は7日付リポートで、目標株価を1万700円から1万円に引き下げ、投資判断「売り推奨」を継続した。前期に値下げと大規模な広告宣伝を実施したWii Uだが、今期は広告宣伝を絞り込むなかで前期以上のハード販売を見込んでおり、大型タイトルの販売動向次第では売上の下ブレや広告宣伝費の増加余地があると指摘。WiiとDSのソフト売上が減少する可能性もあるとして、今期の会社計画は達成が難しいとの見方を示した。
また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券も7日付リポートで、スマートフォン普及拡大やプレイステーション4の拡販など想定以上の事業環境の悪化を考慮すると、今期業績予想の前提条件になる3DSソフトやWii Uソフトの販売目標は、達成のハードルが高いとみている。(編集担当:宮川子平)
任天堂は売りが先行。続急落し、連日で年初来安値を更新した。
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2014-05-08 10:30