OBARA GROUPは戻り高値圏で堅調、今期増額期待が強い
溶接機器のOBARA GROUP <6877> の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。今期(14年9月期)業績の増額期待で5月高値を試す流れに変化はなく、目先の過熱感が解消して動意のタイミングだろう。
自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、およびエレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする研磨装置関連事業を展開している。溶接機器関連事業では、中長期的な市場拡大に向けて弾力的な供給体制を整備するため、中国(南京・上海)の設備能力を増強する計画だ。
今期連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の390億円、営業利益が同4.5%減の60億円、経常利益が同19.7%減の59億円、純利益が同12.9%減の40億円としている。想定為替レートは1米ドル=98円60銭(1円の変動による影響は経常利益段階で約15百万円)で、セグメント別(連結調整前)に見ると、溶接機器関連事業は売上高が同0.5%減の260億円、営業利益が同11.0%減の44億70百万円、研磨装置関連事業は売上高が同4.3%増の130億円、営業利益が同15.9%増の18億30百万円としている。
高水準だった前期との比較で、自動車関連の設備投資需要がやや落ち着いた状況になるとして、保守的な見通しのようだ。ただし、世界の自動車メーカーの増産投資は活発であり、溶接機器関連事業は好調に推移するだろう。また研磨装置関連事業も、半導体関連の設備投資が回復傾向を強めている。足元の円安進行も上振れ要因となって今期増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、8月後半~11月前半は直近安値圏の概ね2400円~2700円近辺でモミ合う展開だったが、前期決算発表翌日に急動意の展開となった。そして12月9日には戻り高値となる3220円まで上伸し、その後も戻り高値圏3000円~3100円近辺で堅調に推移している。今期業績見通しの増額を期待する動きだろう。
12月24日の終値3070円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS205円86銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は1.9倍近辺である。週足チャートで見ると短期モミ合いから上放れて強基調に転換した形だ。また日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先の過熱感は解消した。5月の高値3465円を試す流れに変化はなく、動意のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。今期(14年9月期)業績の増額期待で5月高値を試す流れに変化はなく、目先の過熱感が解消して動意のタイミングだろう。
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2013-12-25 09:30