西松建設は今3月期のさらなる業績好調に期待
西松建設 <1820> が強調展開を続けている。4月17日に前2014年3月期の業績を上方修正したのが出直りのきっかけになった。売上げを従来の2900億円から3140億円(前々期2532億円)へ、営業利益も同じく30億円から47億円(同26億円)へ、それぞれ増額した。東日本を中心に、道路整備や商業施設など土木・建築部門とも工事が増えたうえ、進捗も想定を上回ったことなどが要因。
正式な決算発表は5月13日に予定されているが、そこでは今2015年3月期の見通しが焦点になりそう。前3月期の期初の営業利益予想額は30億円に過ぎなかった。それが最終的には47億円となったが、その例に照らすと、今期についても当初は慎重な見通しが公表される可能性は強そう。
しかし、前3月期の受注高は2900億円と前々期の2582億円を大きく上回る。それに、東京オリンピック需要、復興関連需要、道路、橋などの補修工事という、建設株の好環境を加えると、今期もかなりの増益が有力視されるところ。
また、採算重視の選別受注を実施し、土木事業は総合評価案件の取り組み強化による官公庁工事の受注、建築事業は川上営業・計画受注の成果による民間工事の受注により採算のいい、受注額が順調に伸びている。2012年5月に公表した中期経営計画では、2015年3月期の営業利益35億円が目標に掲げられていたが、前3月期でそれをクリアーした。
今後の新たな中期経営計画の発表が期待される。相場は重視の方向に流れつつある。その意味では建設株全般に注目余地が大きいが、値運びの点で大手ゼネコンに比べた軽さが同社の大きなアピールポイントである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
西松建設<1820>(東1)が強調展開を続けている。4月17日に前2014年3月期の業績を上方修正したのが出直りのきっかけになった。
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2014-05-09 10:15