エフティコミュニケーションズは中期成長力を評価して出直り歩調、2000円台は射程圏

  OA機器販売のエフティコミュニケーションズ <2763> (JQS)の株価は、今期(14年3月期)好業績見通しや中期成長力を評価して出直り歩調の展開だ。5月以来の2000円台は射程圏であり、5月高値奪回に向けて一段と弾みがつきそうだ。   13年6月にTOBで光通信 <9435> の連結子会社となり、法人向けにビジネスホン・OA機器やLED照明機器などを販売する法人事業、一般消費者向け光ファイバ回線サービス販売やドコモショップ運営などのコンシューマ事業を展開している。収益力強化に向けて、グループ経営における事業の選択と集中を進めるとともに、保守サービスなどストック型収益の積み上げを重点戦略としている。   13年10月に、ベンチャー企業の支援・育成・投資事業を担う子会社アントレプレナーが、セキュリティ機器販売やシステムソリューションを展開するアレクソンを子会社化した。13年11月には、持分法適用関連会社のグロースブレイブジャパンの株式を追加取得して完全子会社化した。また12月20日には、冷媒や空調機器などを扱うニューテックを連結子会社化すると発表した。LED照明に次ぐ環境関連商材として拡販を推進する。一方で、マーキングサプライ事業(プリンタ関連消耗品販売)のハイブリッド・サービス <2743> については、13年7月にTOBに応じて株式を売却した。   今期の連結業績見通しは売上高が前期比30.3%減の320億円、営業利益が同4.2%増の32億40百万円、経常利益が同3.5%増の34億円、純利益が同2.3%増の18億円としている。法人事業はLED照明機器の販売が好調であり、ストック型サービスの営業強化も寄与する。コンシューマ事業も光ファイバ回線サービス販売やドコモショップ運営が堅調だ。通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は順調な水準であり、好業績が期待される。   株価の動き(10月1日付で株式100分割)を見ると、10月~11月の直近安値圏1100円~1200円近辺から反発して、水準切り上げの展開が続いている。12月20日には1967円まで上伸する場面があった。今期好業績や中期成長力を評価する動きだろう。   12月24日の終値1867円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS159円09銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想に株式分割を考慮した年間40円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS528円30銭で算出)は3.5倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して強基調に転換し、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスも接近している。5月21日以来の2000円台は射程圏であり、5月高値奪回に向けて弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
OA機器販売のエフティコミュニケーションズ<2763>(JQS)の株価は、今期(14年3月期)好業績見通しや中期成長力を評価して出直り歩調の展開だ。
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2013-12-25 09:45