日本車の安全性、「データ」が証明・・・まことしやかに語られる「危険性」に根拠なし=中国メディア

 中国国内では日本車の安全性に対して、「日本車はボディの鋼板が薄いため事故時の衝突に耐えられず、万が一の時に車内の人間が危険にさらされる」という根拠のない噂(うわさ)やデマがまことしやかに語られている。  中国メディアの消費者報道は8日、衝突実験のデータを引用したうえで「日本車の安全性はドイツ車に劣らない」と論じる記事を掲載した。  日本では実車衝突試験に基づき、自動車事故対策機構が車種別の衝突安全性について評価を行っている。衝突実験は大きく分けて正面、側面、後方の3方面からによるものがあり、それぞれの安全性は数値化したうえで評価される。  ドイツ車と日本車を比較した場合、衝突実験の結果はどのような違いが出るのだろうか。記事は日本車のうち人気車種であるホンダのオデッセイとCR-Zおよびアコード、トヨタのカローラ、マークXおよびヴィオスの計6車種と、ドイツ車のフォルクスワーゲン・ゴルフおよびPOLOの2車種について衝突実験結果を元にそれぞれの安全性を論じた。  実験結果のデータによれば、日本車とドイツ車とでは安全性を示す数値に大きな差異は見られず、「日本車はボディの鋼板が薄いため事故時の衝突に耐えられず、万が一の時に車内の人間が危険にさらされる」という噂を正当化できる差異は確認できなかった。記事は「同程度の排気量の車種で比較しても、ゴルフとPOLOのほうがヴィオスよりも総合得点でわずかに上回った程度」と伝えた。  記事は、中国でまことしやかに語られている噂について、客観的なデータに基づく内容ではなく、あくまでも「主観的な見方にすぎない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国国内では日本車の安全性に対して、「日本車はボディの鋼板が薄いため事故時の衝突に耐えられず、万が一の時に車内の人間が危険にさらされる」という根拠のない噂(うわさ)やデマがまことしやかに語られている。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-05-09 14:00