日経平均は35円高と小幅続伸、週末で伸び悩みもプラス圏維持

 9日の日経平均株価は前日比35円81銭高の1万4199円59銭と小幅に続伸して取引を終えた。  円の上昇を嫌気した売りが一巡し、先物主導でプラス圏へ浮上。ドル・円が下げ渋ったことも支えになり、前場の日経平均は上げ幅を100円超に拡大した。トヨタ自動車 <7203> が切り返したことで投資家心理が改善したとの見方もあった。ただ、週末ということもあり、後場は手じまい売りが上値を圧迫。アジア株がさえなかったことも重しになり、日経平均は上げ幅を縮小した。  個別では、15年3月期で増収増益予想の荏原 <6361> や営業益2割増予想の三菱重工業 <7011> が急伸。14年3月期の純利益予想を上方修正したミツミ電機 <6767> も買われた。増配を計画した東ソー <4042> やDOWAホールディングス <5714> も高い。  14年12月期第1四半期で2ケタ増収増益のワイヤレスゲート <9419> も堅調。第1四半期で営業益2倍の共和電業 <6853> は一時ストップ高。15年3月期で営業益6割増を見込んだタムラ製作所 <6768> も物色された。最終増益や増配を計画したミツバ <7280> や、増収増益予想の中国塗料 <4617> も引き締まった。  半面、15年3月期で減収減益を見通した世紀東急工業 <1898> は下げ基調を強めた。最終5割減益予想のかわでん <6648> や、最終4割減益を予想したニューフレアテクノロジー <6256> も売られた。(編集担当:宮川子平)
9日の日経平均株価は前日比35円81銭高の1万4199円59銭と小幅に続伸して取引を終えた。
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2014-05-09 15:00