ウィルグループ、人材派遣需要増加を受け、今3月期も最高益

  ウィルグループ <6089> (東2)が反転相場入りの動きになり始めている。直接のきっかけは、5月9日に発表された好決算。前2014年3月期の決算は、売上げ267億9800万円(前々期比20.9%増)、営業利益8億800万円(同30.7%増)の好決算となった。   経済対策や金融政策の効果に対する期待感から、大企業を中心に企業収益が改善、消費税率引き上げ前の駆け込み需要も加わって個人消費も増加傾向を示す中、人材サービス市場においても、失業率の減少や有効求人倍率の増加がみられるなど雇用情勢が改善し、人材サービスの需要が高まっていることが背景。   雇用情勢は着実に回復しており、引き続き人材サービスの需要が高まっていく見込みだ。そのため、今2015年3月期も売上げ329億1600万円(前期比22.8%増)、営業利益9億900万円(同12.6%増)と、連続の大幅増収益を見込んでいる。4期連続の最高益更新となる。   セールスアウトソーシング事業においては、スマートフォン市場における通信キャリアのシェア争いにより、人材派遣需要、業務請負需要が増加することが予想されている。そのスマートフォン需要の好調は、コールセンターアウトソーシング事業での主要顧客である通信キャリア企業からの需要増加につながっている。   また、ALT(外国語指導助手)派遣では、文部科学省から「英語教育改革実施計画」が公表されるなど多くの自治体で語学教育への関心は高まっており、今期の受注獲得が有力視される。雇用拡大による案件増加から、技術者人材紹介、看護師紹介、その他海外における人材紹介など新たな分野での紹介サービス提供体制も拡充している。アナリスト筋では来期以降も増収益ペースが続くとの見方が強い。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウィルグループ<6089>(東2)が反転相場入りの動きになり始めている。直接のきっかけは、5月9日に発表された好決算。
economic
2014-05-12 10:15