ウェザーニューズは2Q業績の上ぶれ着地・増益転換を買い材料に急反発

  ウェザーニューズ <4825> は、154円高の2278円と3営業日ぶりに急反発して始まり、6月7日につけた年初来安値1950円からの底上げを鮮明化している。東証第1部の寄り付き段階の値上がり率ランキングのトップ5にランクインする高人気である。前日24日大引け後に発表した今5月期第2四半期(2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれて2ケタ増益転換で着地したことを買い材料に割安修正買いが再燃しており、きょう25日の年内最終商いを前に26日の新年受渡からは証券優遇税制の軽減措置が廃止され、譲渡益課税が10%から本則の20%に引き上げられることを嫌う換金売りもハネ返している。 ■海運会社向けの航海気象で新サービスをグローバルに展開   2Q累計業績は、利益が期初予想を2億430万円~1億4400万円上回り前年同期比1%増収、22%経常増益、21%純益増益と回復した。重点市場のBtoBの交通気象サービスでは、海運会社向けに安全性と燃費向上を実現する新サービスをアジア、欧州のコンテナ船、自動車船、ばら積み船などに展開し、航空気象でも飛行中の位置情報を提供するサービスを開始し、為替換算の影響もあり連続増収・増益となっており、BtoS 市場では、記録的な大雨、突風、竜巻などの気象リスクが高まるなか、スマートフォン向けのアプリケーション「ウェザーニュース タッチ」のダウンロード数が1100万ロードを超え、有料会員数も210万人を上回り、従来型携帯電話向けの売り上げが減少し、多様化する課金システムの影響でBtoS 市場全体の売り上げも続落したことをカバーした。   5月通期業績は、BtoB市場では引き続き新サービスを海、空、陸ともアジアへのマーケティングを進めて韓国、中国、台湾に展開し、BtoS 市場ではスマートフォン対応のアプリのラインアップを強化してサポーターの裾野を広げ、有料会員数を拡大させることから期初予想に変更はなく、純利益は、18億5000万円(前期比7%増)と続伸して連続して過去最高の更新を見込むとともに、市場コンセンサスをクリアする。 ■25日線水準で値固めを続けPERが13倍台と下げ過ぎを示唆   株価は、前期業績の下方修正で売り込まれた年初来安値1950円から今期の増益転換予想業績が、市場コンセンサスを上回るとして2425円まで底上げしたが、今期第1四半期の減益転換業績を嫌って2050円と再調整、25日移動平均線水準での値固めを続けている。PERは13倍台と下げ過ぎを示唆しており、一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウェザーニューズ<4825>(東1)は、154円高の2278円と3営業日ぶりに急反発して始まり、6月7日につけた年初来安値1950円からの底上げを鮮明化している。
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2013-12-25 10:15