大森屋は業績続伸に「和食」関連人気もオンして割り負け訂正買いが再燃し反発
大森屋 <2917> (JQS)は、5円高の906円と反発し、6月7日につけた年初来安値890円に並ぶ安値水準から底上げしている。今9月期業績の続伸予想を見直し割り負け訂正買いが再燃しており、今年12月4日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)で「和食」が、「世界無形文化遺産」への登録が決定されたことや、来年度税制で企業の交際費の非課税枠が拡大されたことも、業績押し上げ材料として意識されている。
■来年度税制の交際費の非課税枠拡大も進物用需要を刺激へ
和食の世界無形文化遺産登録は、懐石料理などの高級料理などでなく、「一汁三菜」を基本にする日本の日常の伝統料理を評価して決定されたもので、同社が生産・販売する「のり」も、世界で最も人気の高い「寿司」用に次ぐ伝統的な食材としてグローバルにさらに需要を拡大することが見込まれる。また、来年度の税制大綱では、大企業の交際費を飲食費を対象に非課税枠を50%まで拡大する減税措置が決定されており、これも進物用の「のり」需要を刺激する展開が想定される。
同社は、業績も順調に推移する見込みである。今9月期業績は、売り上げ158億2000万円(前期比2%増)、経常利益4億3000万円(同10%増)、純利益2億4000万円(同16%増)と見込み、純利益は、前期に続き過去最高を更新、配当も、前期と同様に年間20円を安定継続する。来年4月から消費税が増税される厳しい経営環境下、引き続き製造コストの削減や販売促進費を中心とした経費の削減を図り、新製品も、来春早々から積極的に投入することなどが要因となる。
■PBR0.4倍、配当利回り2.2%の出遅れ訂正で往来圏抜けへ
株価は、年初来安値を下値限界に900円台での40円幅の小幅往来相場を続けており、PER評価では19倍台と市場平均をやや上回るが、PBRでは0.4倍、配当利回りは、2.2%と市場平均を上回って大きく出遅れている。ボックス上放れから年初来高値995円奪回、さらに昨年9月高値1054円へのキャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
大森屋<2917>(JQS)は、5円高の906円と反発し、6月7日につけた年初来安値890円に並ぶ安値水準から底上げしている。
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2013-12-25 10:30