中国「インフラ輸出」、国際規格が障害・・・技術の次は「チャイナスタンダード」確立せよ=中国報道

 中国メディアの中国産経新聞報は8日、中国が積極的に進めている「走出去」と称する海外への進出・投資戦略について、「プロジェクトの1つ1つの積み重ねが、わが国のインフラ輸出をさらなる高みへ導く」と報じた。その一方で、インフラ輸出にあたっては「中国の標準規格(チャイナスタンダード)」の確立も必要だと論じた。  中国の李克強首相は5日、エチオピアで現在行われている鉄道の電化路線建設プロジェクトを視察した。同プロジェクトではエチオピア人のほか中国人も作業に参加しており、李克強首相は作業員に向かって、「心をこめて施工し、高い品質を保つことで、中国が建設した鉄道がアフリカ人にとって長期的な恩恵をもたらす」と語った。  中国がエチオピアで電化路線建設プロジェクトを行っているとおり、中国は「走出去」と称する海外への投資戦略を積極的に進めており、最先端技術を活用したインフラなどの輸出も推進している。だが、その道は決して平坦ではなく、記事は「わが国の走出去にとって最大の障害となっているのが国際規格だ」と主張した。  さらに、中国高速鉄道を例に取り、「わが国の高速鉄道は技術水準だけでなく、最高時速の速さ、鉄道総延長の距離にいたるまで、すでに世界で一番であり、輸出に向けた資金や他国への借款などといった優位もある」とした。しかし実際の輸出プロジェクトでは国際規格や米国の規格、日本の規格などとの競争にさらされると主張、実際にトルコやイランの高速鉄道プロジェクトでは欧州の規格が採用されたと悔しさをにじませた。  記事は、規格化や標準化をめぐる争いは利益をめぐる争いと同様だと指摘、「インフラを輸出するうえで、わが国は中国独自の“中国の標準規格(チャイナスタンダード)”を確立し、チャイナスタンダードもあわせて輸出していかなければならない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Ping Han/123RF.COM)
中国メディアの中国産経新聞報は8日、中国が積極的に進めている「走出去」と称する海外への進出・投資戦略について、「プロジェクトの1つ1つの積み重ねが、わが国のインフラ輸出をさらなる高みへ導く」と報じる一方、インフラ輸出にあたっては「中国の標準規格(チャイナスタンダード)」の確立が必要だと論じた。(イメージ写真提供:(C) Ping Han/123RF.COM)
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2014-05-12 14:30