クミアイ化学は海外売り上げ増受け、業績は成長路線に乗る

  クミアイ化学 <4996> は再度の新展開入りが有力視される。18日に発表された決算は前2013年10月期の営業利益が21億500万円と前々期比27%増、今2014年10月期も営業利益26億円と前期比23.5%増の素晴らしい決算であった。   ただ、株価は一時的に買われただけで、その後は材料出尽くしの足取りにとどまっている。しかし、アナリスト筋では大幅な今期増額を想定する声が圧倒的である。利食い売り一巡後は、成長路線見直しの流れが押し寄せることになりそう。   前期は国内売上げは在庫調整などの影響で前期並みだったが、注力する水稲用除草剤や新規園芸用殺菌剤の販売が伸長。自社開発の農薬原体販売、受託加工も売上げを伸ばしている状況。   前期の決算での最大の注目点は、海外売上げの大幅な増加。オーストラリア、米国で畑作用除草剤が増加。さらに、インドで直播水稲用除草剤の販売が回復したことに加え、円安も寄与。連結全体に占める海外売上高構成比は36%(前期は28%)に上昇した。   世界的な人口増により、農作物の生産額は増加をたどっており、それに付随して農薬も中長期的な需要拡大が見込まれている。特に、日本が得意とする水稲用農薬は稲作文化のあるアジア圏で好評で、需要の広がりが期待されている。   そのため、会社側の今期の営業利益見通しは控えめなもので、最終的には現在の見通しを大きく上回る可能性が強くなっている。ここへきてレーティング最上位継続、目標価格引き上げの動きが出ているのもそうした動きが背景。海外売り上げ増を受け同社の業績は今後飛躍劇な向上を遂げるものと見られる。今後の本格評価を待つ状況だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
クミアイ化学<4996>(東1)は再度の新展開入りが有力視される。18日に発表された決算は前2013年10月期の営業利益が21億500万円と前々期比27%増、今2014年10月期も営業利益26億円と前期比23.5%増の素晴らしい決算であった。
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2013-12-25 11:00