日本エム・ディ・エムは自社製造に切替え利益様変わり、株価は中期4ケタも
日本エム・ディ・エム <7600> は、「J&J社」との契約を2012年6月に終了し自社製品での展開を図っている成果が利益面に大きく現れている。280円前後でモミ合っている株価に見直し場面が予想される。
約30年、J&J社の骨接合材等の輸入販売を手がけてきた。体格の違いなどで骨の大きさなどが異なり、日本人向けの接合材や器材を求めるニーズが高まり、日本が高齢社会を向かえ骨折患者の増加が見込まれることから自社での開発・製造・販売に2012年7月から切り換えた。
2013年3月期は、J&J社の売上がなくなったことや自社製造への切替えに伴うコストアップの先行などで1億5200万円の営業赤字となった。
しかし、2014年3月期は売上16.3%増の94億5900万円、営業利益は6億6100万円と大きく黒字転換した。国内では『骨接合材』、『人工関節』、『脊椎固定器具』が、そろって2ケタ伸長。アメリカにおいては『人工関節』が55.5%の大幅伸長だった。
アメリカでは、人生を楽しむという価値観から骨折などの場合、進んで手術を受け人工関節をつける。今後、日本でも同様の展開が予想され需要拡大が見込まれている。
2015年3月期は売上11.0%増の105億円、営業利益39.1%増の9億2000万円の見通し。利益の伸びが大きいのは、輸入販売に比べ自社製造が利益率は格段に高いからである。
2014年3月期の営業利益率は6.98%、さらに、2015年3月期は8.76%となる。今後、さらに営業利益率の向上が予想され、恐らく15~16%となるのは早いだろう。売上が現在ていどとみても営業利益は近い将来16億円ていどが見込まれるだろう。
今期1株利益は15.1円、配当年5円の見通し。今後、収益アップから1株利益増加及び配当も増配が期待できるだろう。
J&J社との契約が終了した2012年6月末の株価は253円だった。その後、2013年11月に395円と買われ、足元では280~300円でのモミ合いとなっている。
1株利益、配当ともまだ低いものの、先行きの業績向上を見込めば買い余地はあるだろう。株式分割前には7000円台をつけた実績もあるため中期では4ケタの可能性を秘めているものとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本エム・ディ・エム<7600>(東1)は、「J&J社」との契約を2012年6月に終了し自社製品での展開を図っている成果が利益面に大きく現れている。280円前後でモミ合っている株価に見直し場面が予想される。
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2014-05-14 09:30