ベトナムは中国の「脅威」となるか・・・「コンピュータ生産国」の地位、カギを握るは「サムスン」か=中国

中国メディアの第一財経日報は14日、「中国は世界最大のコンピュータ生産国であり、同時に世界最大のコンピュータ輸出国だが、その地位が今、脅かされつつある」とし、サムスンが携帯電話の生産の8割を中国からベトナムに移転する可能性があると論じた。
中国機電輸出入商会の高士旺副秘書によれば、世界の8割から9割のコンピュータおよびモバイル端末が中国で生産されているが、2014年第1四半期における中国のコンピュータおよびモバイル端末の輸出量は前年同期比で7%減となった。
記事は、高士旺副秘書の言葉を引用し、「一部の工場やメーカーが生産力を中国からベトナムに移し始めている」と指摘。米国のタブレット端末およびノートPCの中国からの輸入台数が減少する一方で、ベトナムからの輸入台数が大きな伸びを示したことを伝えた。
世界のスマートフォンのうち、Android市場で最大のシェアを獲得している韓国のサムスンは2013年、20億ドルを投資してベトナムに新工場を建設した。同工場はすでに稼働を開始しており、15年にはサムスンの携帯電話出荷台数の4割以上を生産する方針という。
記事はアナリストの言葉として、「今後2年から3年で、中国からベトナムへの工場移転が加速する見込み」と紹介、その理由として中国での人件費の上昇をあげた。
また、高士旺副秘書はコンピュータなど製品組み立ての工場が安価な労働力を求めて移転するのは当然の動きと指摘する一方、中国にはベトナムなどに比べて整備されたサプライチェーンという強みと、巨大な内需が存在すると主張した。(編集担当:村山健二)
中国メディアの第一財経日報は14日、「中国は世界最大のコンピュータ生産国であり、同時に世界最大のコンピュータ輸出国だが、その地位が今、脅かされつつある」とし、サムスンが携帯電話の生産の8割を中国からベトナムに移転する可能性があると論じた。
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2014-05-15 10:15