アニコムホールディングスは後半からの収益向上を評価する
アニコムホールディングス <8715> (東マ)は、波動転換が有力と見られる。今2014年3月期の9月中間決算は、経常収益が88億4900万円と前年同期比11.5%伸びたものの、経常利益は3億円と同39.7%の減益になった。
既存代理店での契約獲得が順調に推移したほか、新規代理店の開拓を推進し、新規契約数が伸びている。ただ、利益面では、前年同期は異常危険準備金の取り崩し(収益計上)を実施。当期はその取り崩し額が減少したことが減益の要因。
中間決算を踏まえ、今3月期について、経常収益を181億3600万円から182億1600万円(前期161億8600万円)へ上方修正、経常利益については10億1000万円を7億1000万円(同8億3700万円)へ引き下げた。損害率改善施策で効果の発現が当初の想定より遅行していることや、保険利用頻度が想定より若干増加していることによるもの。
2012年8月から新規引受を停止した補償割合90%商品は2013年7月末をもって保有契約がゼロとなった。中間決算まではその影響が一部残り、業績の足かせとなっていた。しかし、後半の経常利益は4億1000万円と、中間決算の3億円を大きく上回る見通しで、既に来期の大幅増益の兆候が出始めている。
現在の国内ペット保険市場は約250億円である。そのうち同社は約64%のシェアを持つ。ペット保険の先進国であるイギリスは800億円の市場規模に達している。イギリスのペット数は日本の半分であり、国内の潜在的な市場規模はかなり大きく、同社の成長性もそれに見合ったものになる。今期の一時的な業績停滞は完全に株価に織り込まれた。先行きの成長性が改めて評価材料になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アニコムホールディングス<8715>(東マ)は、波動転換が有力と見られる。今2014年3月期の9月中間決算は、経常収益が88億4900万円と前年同期比11.5%伸びたものの、経常利益は3億円と同39.7%の減益になった。
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2013-12-25 12:15