酉島製が年初来安値、いちよしが目標株価を引き下げ

　酉島製作所 <6363> の目標株価を、いちよし経済研究所の１４日付リポートが引き下げた。 　酉島製は１２日引け後に前１４年３月期の業績予想を修正、営業赤字が３億円から９億４５００万円（前々期は５億１７００万円の黒字）に大幅拡大した。翌１３日には今期の営業利益を５億円に黒字転換する計画を打ち出している。 　同リポートでは、今期の営業利益を引き下げ、従来予想の３５億円から会社計画と同水準の５億円に減額している。受注は前期で底入れしたと見ているが、業績の回復ペースは「従来予想と比較し緩慢になる」と分析。前期に海外案件で多額のクレーム対応費用を計上したことで、当面はハイペースの業績拡大よりも業務プロセスの見直しに取り組むと見通した。 　こうした要因から、レーティングは中位の「Ｂ」を継続したものの、フェアバリューは１５００円から１０００円に引き下げている。 　酉島製の１５日の株価は、午後１時６分に６９円安（７．５％安）の８４６円まで売られ、年初来安値を更新している。（編集担当：片岡利文）