英金融グループ報告、「バブルは徐々に弾ける」・・・中国不動産市場で広がる「悲観論」=中国メディア

中国で不動産価格が下落したという報道や、不動産会社の資金繰りが悪化したという報道が出るにつれ、中国不動産市場では悲観論が急速に広がっているようだ。香港メディアの鳳凰網は15日、英国の国際金融グループ・バークレイズの報告として、「中国の不動産バブルは2014年から15年にかけて徐々に弾ける」と伝えた。
バークレイズの報告では、13年末から中国で実施されている融資条件の厳格化および過度な開発、さらに不動産会社の負債比率の上昇が「不動産市場における需給悪化を招いた」と指摘。さらに、中国不動産市場の衰退は15年末まで続くと予測した。
バークレイズの常健・中国担当主席エコノミストは、中国の不動産バブルは14年から15年にかけて徐々に破裂するとの認識を示した。中国では、不動産投資の伸びが5%下振れすると、中国の国内総生産(GDP)の伸びを50bp(ベーシスポイント)押し下げる要因になると考えられている。
バークレイズの分析では、中国政府は不動産価格のさらなる下落を許容する可能性があると分析する一方で、中国全土の不動産価格の下落幅が10%を超える前に緩和策を取るのではないかとの見通しを示した。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国で不動産価格が下落したという報道や、不動産会社の資金繰りが悪化したという報道が出るに連れ、中国不動産市場では悲観論が急速に広がっているようだ。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-05-16 09:15