丸和運輸は反落も初決算の増益転換業績と増配を再評価して下げ過ぎ訂正余地
丸和運輸機関 <9090> (東2)は、75円安の3050円と6営業日ぶりに反落して始まっている。日経平均株価が、前日15日のNYダウの大幅続落を受けて230円安と続急落してスタートしていることから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ同社は、4月8日の新規株式公開(IPO)後の初決算となる3月期決算を5月14日に発表し、今3月期業績の増益転換と増配を予想しており、この再評価で今年4月9日につけた上場来安値2911円を前に下げ過ぎ訂正買いが再燃する可能性もあり、逆張り妙味を示唆している。
■食品スーパー向けに3PL業務の新規顧客を積極継続開拓
今期業績は、IPO時の予想を据え置き売り上げ533億2900万円(前期比5%増)、経常利益28億5800万円(同2%増)、純利益16億7000万円(同8%増)と見込んでいる。食品スーパー向けに物流業務を一括受託するサード・パーティー・ロジステック(3PL)事業や、ネットスーパー事業で引き続き新規顧客を獲得する営業強化を推進し、現場改善によるコスト改善と物流品質の向上を図り、前々期、前期と相次いで開設した新物流拠点の初期費用なども一巡し増益転換する。
今期配当は、IPO時には未定としていたが、上場記念配当も含めて130円(前期実績100円)に増配する。
■PER6倍台、配当利回り4.2%の修正でまず公開価格奪回へ
株価は、公開価格3400円でIPOされ、初値は公開価格を300円、8%下回る3100円でつけ、3280円と引き戻したものの、全般相場が波乱展開する悪相場環境下でのIPOとなったことで上場来安値2911円まで突っ込み3000円台を出没する底値固めが続いた。PERは6倍台、PBRは1倍ソコソコ、配当利回りは4.2%と下げ過ぎを示唆しており、まず公開価格奪回に向け再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
丸和運輸機関<9090>(東2)は、75円安の3050円と6営業日ぶりに反落して始まっている。日経平均株価が、前日15日のNYダウの大幅続落を受けて230円安と続急落してスタートしていることから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が先行している。
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2014-05-16 10:00