日本の景気ってよくなっているのですか?=為替王
Q: 日本の景気ってよくなっているのですか?
A: 景気が上向いていることは確かです。
Q: なぜそう言えるのですか?
A: 今年1~3月のGDP(国内総生産)が前期比プラス1.5%(年率換算5.9%)と大幅に伸びました。これで6期連続のプラスです。
Q: 昨年と比べてどうですか?
A: 昨年はどちらかというと期待先行で前期比プラス0.1%~1.2%の伸びに留まりました。今回、昨年までを上回る伸びが確認されました。
Q: 具体的に何が良くなっているのでしょうか?
A: 消費税増税前の駆け込みで個人の消費意欲が高かったことも挙げられますが(個人消費はプラス2.1%)、企業も持続的な景気回復を想定して設備投資などを増やしています(設備投資はプラス4.9%)。
Q: アベノミクスは息切れしませんか?
A: アベノミクスは公共事業などで政府が無理やり好景気に見せかけようとしているなどの批判が一部にありますが、公共投資は減少しています(公共投資はマイナス2.4%)。また、輸出など外需に頼っているわけでもなく、今回は内需がGDPを押し上げたのは好材料と受け止められます。
Q: 国民全般にも恩恵があるでしょうか?
A: 有効求人倍率は昨年暮れから目安となる1.0倍を超えており、求人が多い(人手不足)の状態です。製造業平均時給も5カ月連続プラスの上、3カ月連続で過去最高額を更新しています。
Q: このまま好景気が続くといいのですが、腰折れないでしょうか?
A: 今期(4~6月)、消費税増税の影響がどれくらい出るのか注目されますが、おそらくカバーできるでしょう。どちらかと言うと国内要因よりも、ウクライナ情勢の緊迫化や中国のバブル崩壊懸念など海外要因が、日本経済にも波及するリスクとして気になる程度です。(執筆者:為替王)
Q: 日本の景気ってよくなっているのですか?A: 景気が上向いていることは確かです。
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2014-05-16 12:15