ゼリア新薬は今期も最高益、営業利益率10%台乗せ、医療用医薬品、コンシューマとも主力品絶好調

■株価見直し場面近い   ゼリア新薬工業 <4559> の業績は、『医療用医薬品事業』、『コンシューマヘルスケア事業』がそろって好調なことから最高益を更新、また営業利益率は直近10年間では最高の10%台に乗せている。下値2000円前後を固めている株価には見直しが予想される。   2014年3月期は、売上構成比率約59%の『医療用医薬品事業』が14.1%増収、同じく構成比率約41%の『コンシューマヘルスケア事業』も19.9%と2ケタの伸びと好調。このため、売上高は16.3%増の619億9600万円と600億円を突破し初の600億円台に乗せた。   つれて、営業利益も47.3%増の67億9000万円と最高益を更新し営業利益率は2013年3月期の8.81%から10.95%にアップ、最近10年間では初の10%台に乗せた。   『医療用医薬品事業』では、主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外とも好調。昨年3月に製造販売承認を取得した機能性ディスペプシア治療剤「アコファイト錠100mg」を同年6月より販売を開始し業績に寄与している。   一方の『コンシューマヘルスケア事業』においては主力の「ヘパリーゼ群」の認知度がさらに向上、とくに、コンビニ向け「ヘパリーゼW」は上位品「ヘパリーゼWハイパー」を発売した効果で大きく伸長した。   今年4月の薬価改定による影響は予想されるものの、「アサコール」の国内外における拡大や今年6月から長期処方が可能となる機能性ディスペプシア治療剤「アコファイト」の拡大。さらに、コンシューマヘルスケアの「ヘパリーゼ群」、「コンドロイチン群」、植物性便秘薬「ウイズワン群」などの好調が見込まれる。   この結果、2015年3月期の売上は11.3%増の690億円、営業利益9.0%増の74億円の見通し。昨年10月に1株につき1.1株の株式分割を実施しているが、1株利益109.1円、配当は年30円の見通し。   分割修正チャートでは、今年1月に3170円の上場来高値に買われている。その後、2000円前後を下値にモミ合っている。足元の2110円前後はPER19倍ていどとマーケット平均よりやや高いものの、業績好調を評価すれば買い余地はあるだろう。   一気に最高値更新は難しいとしても最高値近くへ買われることが期待できるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ゼリア新薬工業<4559>(東1)の業績は、『医療用医薬品事業』、『コンシューマヘルスケア事業』がそろって好調なことから最高益を更新、また営業利益率は直近10年間では最高の10%台に乗せている。
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2014-05-16 16:00