ガソリン全国で価格高騰!どこまで上がる?=為替王
ガソリン価格がすべての都道府県で160円を超えました (※レギュラーガソリン1リットルあたり)。2008年9月以来、5年7カ月ぶりの全国的なガソリン価格高騰です。背景と、気になる今後の見通しを解説いたします。
日本国内のガソリン価格を左右する要因は主に2つ。為替レートと海外の原油価格です。
(1)為替レートの影響: 今年、為替レートは値上がり(円安)しておらず、年始と比較するとむしろ下落気味(円高)ですので、これはガソリン価格の値上がり要因にはなっていません。
(2)海外の原油価格の影響: 一方、海外の原油価格(NY原油先物価格)は、ウクライナ問題などによって今年2月に1バレル100ドルを超えて急騰し、その後も高値圏での推移が続いています。これがややタイムラグを伴って最近の国内ガソリン価格の高騰に直結しています。
(3)消費税の影響: 消費税増税については大きな理由ではありませんが、多少影響している程度と考えられます。
今後の見通しについてですが、為替レートは今月も値上がり(円安)しておらず、むしろやや値下がり(円高)していること、海外の原油価格は高止まりしているもののウクライナ問題発生直後のような価格急騰の勢いは収束しており高値を更新するような状況にはなっていないこと、などを踏まえますと、国内ガソリン価格が今後も値上がりし続けることは考えにくいです。ウクライナ問題が激化するなど突発的な事象でもない限り、ガソリン価格は現在の水準がほぼピークで、少し下落する方向で落ち着く可能性が高いと見ています。(執筆者:為替王)
ガソリン価格がすべての都道府県で160円を超えました (※レギュラーガソリン1リットルあたり)。2008年9月以来、5年7カ月ぶりの全国的なガソリン価格高騰です。背景と、気になる今後の見通しを解説いたします。
economic
2014-05-17 14:45