【相場展望】国内投資家がそろって押し目買い、リバウンドの強さ計る週に
相場展望(5月19~23日)
5月2週の投資家別売買状況では、海外投資家が1213億円売り越した。2週連続の売り越しである。ただ、代わりに個人、投信、生損保、信託銀行など、国内勢がすべて買い越しに動いた。非常に珍しい現象で、心理的節目となる1万4000円近辺では、国内投資家が買い意向を持っていることが確認された。
裁定買い残は5月16日現在で21億2200万株と、直近ピークの4月4日現在の23億2500万株からかなり減少してきた。裁定解消売りによる相場急落という亀裂は回避されつつあるようだ。
16日の相場でも日経平均1万4000円割れを意図した売り仕掛けが何回か見られたが、その都度押し目買いが流入し、結局1万4000円をキープして終わった。相場には底値感が生まれつつある。
問題は、これから押し目買いの水準が切り上がるかどうかだが、カギとなるのは企業業績。決算発表はほぼ終了したが、事前の予想通り、2015年3月期については企業側の慎重姿勢が目立つ。
ただ、街角景気など、消費税の影響が一巡する7~9月にかけては景気の回復を想定する声が強い。市場では今期減益も織り込んでいただけに、発表された決算を吟味しながら内容のいい銘柄を中心に次第にリバウンドを強めていく方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
5月2週の投資家別売買状況では、海外投資家が1213億円売り越した。2週連続の売り越しである。
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2014-05-17 21:15