中国高速鉄道、米中結ぶ「大構想」・・・米国人の反応は「平凡でつまらない」=中国メディア

中国工程院の王夢恕氏はこのほど、「わが国は中国と米国をつなぐ高速鉄道の構想を持っている」と語ったことが中国で大きな注目を集めている。中国経済網は18日、王夢恕氏が語った一大構想について、米国での反応を伝える掲載した。
王夢恕氏によれば、中国と米国をつなぐ高速鉄道の構想では、設計速度を時速350キロメートルとした場合、中国から2日足らずで米国に到着できるのだという。
中国経済網の記者が「中国と米国をつなぐ高速鉄道の構想」について、米ニューヨーク市内の街頭で通行人に取材を行ったところ、8人中5人が「興味を示さなかった」ほか、残りの3人は「米中双方に利益がある」、「米中を行き来するなら航空機のほうが便利」、「米中をつなぐ高速鉄道が実現すれば、中国人が仕事を求めて米国に殺到するので反対」など、意見はさまざまだったという。
記事は「同構想に対して興奮極まった中国人とは違い、米国人の反応はとても平凡でつまらないものだった」とし、「賛成や疑問、否定などさまざまだったが、これが米国人の本当の意見なのだろう」と論じた。
さらに、米国メディアの中国高速鉄道に関する過去の報道を紹介したうえで、「わが高速鉄道に対する羨望や嫉妬」が見られると伝えたほか、中国高速鉄道の発展ぶりに「米国メディアの報道から“どちらが先進国なのか分からない”といった口惜しさが透けて見える」などと伝えた。
一方で、米中をつなぐ高速鉄道の構想について、「中国のソフトパワーを示すもの」と好意的に報じたメディアもある。
米紙ワシントン・ポストは「過去5年における中国高速鉄道の建設は驚くべき速度で行われた」とし、「あらゆる国が中国との経済協力を強化したいと願っていることがまさしく中国のソフトパワーの核だ」と指摘。
さらにシルクロードの存在や、明王朝の時代にすでに中国で大航海が行われていたことを挙げ、「中国の歴史から見れば、米中を結ぶ高速鉄道はさほど壮大なものではない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Jerry Bernard/123RF.COM)
中国工程院の王夢恕氏はこのほど、「わが国は中国と米国をつなぐ高速鉄道の構想を持っている」と語ったことが中国で大きな注目を集めている。中国経済網は18日、王夢恕氏が語った一大構想について、米国での反応を伝える掲載した。(イメージ写真提供:(C) Jerry Bernard/123RF.COM)
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2014-05-18 15:00