デリカフーズは2期ぶりの最高純益更新と増配を再評価して反発
デリカフーズ <3392> (東2)は、4円高の676円と3営業日ぶりに反発し、1月20日につけた年初来高値730円を視界に捉えている。今年5月9日に発表した3月期決算で、今期業績の増益転換と純利益の2期ぶり過去最高更新、さらに増配を予想したことを再評価して内需割安株買いが再燃している。今冬の大雪による野菜調達価格の高騰が一巡、落ち着きを取り戻していることもフォローの材料視されている。
■第2FSセンターがフル稼働し生産能力は6割増と業績押し上げ
同社の前期業績は、昨年7月に竣工した青果物流通拠点「東京第2FSセンター」の立ち上げ費用や減価償却費の増加、さらに度重なる台風発生や今冬の大雪などの天候要因で野菜の調達価格が高騰、品質悪化に伴う作業効率の低下も響いて期初予想を下ぶれ、純利益は、2億7600万円(前々期比32%減)と減益転換率を広げて着地した。
こうした悪事業環境下でも同社は、中期経営計画の基本に据えた「新工場の稼働による売上拡大」、「更なる事業エリア拡大による売上拡大」、「研究開発部門への経営資源の積極投資」を着実に進め、今期業績は、悪天候要因の一巡もあり早くも増益転換する。
新工場稼働では、第2FSセンターの稼働で既存の第1FSセンターと合わせて生産能力は約100億円と6割増となり、エリア拡大では今年6月に業務開始予定の仙台事業所の開設で東北エリアの販売マーケットの拡大と東北地区契約産地拡大による野菜の安定調達などが見込まれる。
このため具体的に今期業績は、売り上げ270億円(前期比1%増)、経常利益7億5000万円(同48%増)、純利益4億5700万円(同65%増)と増益転換を見込み、純利益は、2013年3月期の過去最高(4億1100万円)を更新する。配当は、15円(前期実績14円)に増配を予定している。
■PER8倍台、PBR0.8倍の割安修正で早期高値奪回へ
株価は、昨年10月の前期第2四半期累計業績の上方修正をテコに年初来高値730円まで買い進まれ、大雪被害による野菜生産被害・価格高騰なども響いて635円安値へと調整、25日移動平均線に下値をサポートされながら中段もみ合いを続けてきた。PERは8倍台、PBRは0.8倍と割安であり、早期高値奪回から一段の上値追いに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
デリカフーズは、4円高の676円と3営業日ぶりに反発し、1月20日につけた年初来高値730円を視界に捉えている。
economic
2014-05-19 10:15