人民日報「外貨準備の抑制必要」(3)米国債に代え海外不動産にも投資を

中国共産党機関紙の人民日報(海外版)は19日付で、「外貨準備10年間で10倍に。水ぶくれ解消とダイエットが必要」とする論説を掲載した。膨大な外貨準備がもたらす弊害も大きいと指摘。投資先としては米国債への依存を解消し、海外における不動産を含む経済プロジェクトを挙げた。  さらに、「外貨準備の重点的な投資対象は米国債」という従来型の考えを改め、投資先の多元化を実現させる必要がある。  投資対象としては、海外の比較的良好な海外における経済プロジェクトが考えられる。さらに大胆に、海外における不動産プロジェクトや優良株、比較的安全な企業債も対象にしてよい。  また、米ドル安のリスクに備えるためには、金への投資が最も良い方法だ。外貨準備の構造において、中国は金の比重をもっと増やしてよい。特に、金価格の下落時に購入しておくのは、よい方法だ。  外貨準備については、総量だけでなく手持ち資金分を減らすことも必要だ。首都経済大学金融学院の謝太峰院長は「当面の急務は、大きすぎる外貨準備の規模を縮小する方法を探すことだ」と主張。謝院長によると、石油や天然ガスその他の資源性商品と消費財の輸入を増やす方法がよいという。消費財については中国国内での価格水準が高いことから、米国などからの輸入が考えられる。(編集担当:如月隼人)
中国共産党機関紙の人民日報(海外版)は19日付で、「外貨準備10年間で10倍に。水ぶくれ解消とダイエットが必要」とする論説を掲載した。膨大な外貨準備がもたらす弊害も大きいと指摘。投資先としては米国債への依存を解消し、海外における不動産を含む経済プロジェクトを挙げた。
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2014-05-19 17:15