三陽商は年初来安値、英バーバリー社とのライセンス契約を１５年６月で終了

　三陽商会 <8011> は３日続落し、２月４日の年初来安値を割り込んだ。午前９時１７分には５４円安（２０．４５％安）の２１０円を付けている。１９日引け後に英国バーバリー社との現行ライセンス契約を１５年６月末で終了すると発表し、業績の先行き不透明感が強まった。 　バーバリーロンドンの婦人服、紳士服、子供服の事業は１５年春夏シーズン終了後にバーバリーグループへ移管。一方、バーバリー・ブルーレーベルならびにバーバリー・ブラックレーベルについては英国バーバリ社と新たなライセンス契約を締結したうえで、１５年秋冬シーズンから「ブルーレーベル」「ブラックレーベル」を主たるブランド名とし、バーバリーの名称を付さずに事業を継続する。 　三陽商は同時に５カ年の中期経営計画を開示した。ライセンス契約の終了が来年ということもあり、今期業績への影響は軽微だが、来期は大幅な減収減益を予想。バーバリーの売上が完全になくなる１６年１２月期では営業赤字を見込んだ。中計で最終年度に当たる１８年１２月期では売上高１０００億円、営業利益５０億円を計画した。（編集担当：宮川子平）